春という恐怖
別れと出会いの季節
春の気配が感じられる時期です。
春になると、暖かくなって、ウキウキする反面。
ドキドキそわそわ、落ち着かない季節でもあります。
学生の頃は、進学やクラス替えがありました。
小学校では2年間、同じメンバーで。
中学以降は1年間、同じメンバー。
やっと慣れたクラスのメンバーとはお別れして。
新しいクラスで、新しいメンバーと、一から人間関係を築きなおさなければなりません。
クラスに慣れるのに時間のかかる私にとって、それは勉強よりも大変な重労働でした。
他の子たちの人間関係が出来上がる頃に、ようやく顔と名前が一致し出します。
誰と誰が仲が良くて、誰と誰が仲が悪くて。
自分と合いそうな人はどこにいるのか。
そんなことをじっくり観察している間に、仲良しグループがすでに出来上がってしまっている。
私はどこにいればいい?
私の所属するグループはどこ?
いつも、おいてけぼりです。
毎回出遅れるので、いつもクラスでははみ出したまま。
関わり方が一方的
高校生になる頃には、この人!と決めた一人と話をし、絶対に離しませんでした。
そうすることで、一人ぼっちになることを避けることができました。
でもそれって、今思えば、友達でもなんでもなく、私と一緒にいてくれる便利な人、っていう扱いなんですよね。
関わり方が、一方的なんですよね。
怖い
毎回毎回、春のクラス替えや進学で失敗を重ねた私は、春が怖いのです。
仕事を始めてからも、上司の異動、同僚の入れ替わり。
それが怖くて。
すごくストレスで。
幸い、あまりメンバーの入れ替わりがない部署に配属されたことが、まだ救いでした。
それでも、上司が変わり、対応が変わることがストレスで。
春は、人間関係が全部壊れて、一からやり直しになる。
恐怖の季節。
そんなイメージが、植えつけられてしまっています。