kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

NHKスペシャル 「発達障害 解明される未知の世界」

発達障害プロジェクト

以前、NHKスペシャルで発達障害について取り上げられました。

その時の感想です。

 

これは、NHKの発達障害プロジェクトの一環の番組です。

このプロジェクトは、1年かけて発達障害について報道する企画だそうです。

 

スタジオ、真っ白で少し目が痛かった。

それでも、最初に企画されていたえげつないデザインよりはマシだったけど。

 

感覚過敏について

まず最初に取り上げられたのは、感覚の過敏でした。

感覚の過敏の種類としては、聴覚、視覚、嗅覚、触覚、味覚、痛覚の過敏があります。

逆に、感覚鈍麻といって、感覚が鈍いということもあります。

 

発達障害であれば必ず感覚過敏があるわけではありませんし、感覚過敏があるから発達障害であるわけではありません。

 

感覚過敏と感覚鈍麻を併せ持つ場合もあります。

例えば、私の場合、聴覚、視覚、嗅覚、触覚、味覚は過敏ですが、痛覚は鈍麻気味です。

 

番組では、これらの中で最もわかりやすく、人数も多いと思われる聴覚と視覚の過敏について取り上げられていました。

 

私も聴覚過敏と視覚過敏があるのですが、番組に登場した人が言っていたように、私も「みんなうるさい中でちゃんと話をしているんだ」と思っていました。

26歳で発達障害と診断されて、発達障害について勉強してはじめて、多数派さんは周りの余分な音をシャットアウトする機能が脳に備わっていることを知りました。

 

また、視覚過敏に関しても、みんなまぶしい中で普通に生活しているんだ、教科書が光って見えにくかったり、蛍光灯がまぶしくて仕方なくても、みんな我慢しているんだと思っていました。

多数派さんはもっとまぶしくない世界に住んでいるということを、発達障害について勉強してはじめて知りました。

 

視覚過敏と聴覚過敏の再現は、素晴らしかったです。

まさにあんな感じです。

あれはどうやら、割と過敏がひどい人の状態を取り上げていたという声もききました。

ということは、私の過敏は結構ひどいのでしょうか…。

 

まぶしすぎて、目の前の景色が白飛びするなんて日常茶飯事です。

目の前でたくさんの人が動くと、それぞれの人が着ている服の模様がぐちゃぐちゃになって目に飛び込んできます。

車のヘッドライトがまぶしすぎて、夜に出歩くとすぐに頭痛と吐き気で死ねます。

スーパーなんて、ライトがまぶしいし、カラフルなパッケージが所狭しと並んでいて、目が痛いです。

すぐに気分が悪くなります。

 

音が全部聞こえちゃって、会話が虫食い状態にしか聞こえないなんて、いつものことです。

つい最近、あまりにも聞き間違いが多いので、聴力検査をしたら同世代よりもよく聞こえているという結果が出ました。

 

聴覚過敏の例として、スーパーの冷蔵ケースの風の吹き出し音が聞こえたり、店内放送が聞こえたり、冷蔵ケースのモーター音が聞こえてつらいということが取り上げられていました。

まさにその通りなんです。

本当に、あのまんまなんです。

 

ゴー、「○○がお得です!」「ブーン」「ざわざわ」「ガサガサ」「キー!(子供の叫び声)」、いろんな音が耳に飛び込んできます。

大型ショッピングモールに行くなんて、自殺行為です。

 

些細な音でもすごくびっくりして、飛び上がることがあります。

突然後ろから声をかけられただけで、心臓が止まりそうになることもあります。

また、少し声が大きい人が怖いです。

声が脳みそに突き刺さって痛いし、怒られているように感じるからです。

特に、男性の大きな声に恐怖を感じます。

 

これらは、耐えられるものではありませんし、努力で何とかなるものでもありません。

また、たとえ耐えられたとしても、そのために莫大なエネルギーを使うので、帰宅したとたんにぶっ倒れます。

 

味覚の過敏で、「水道水がまずくて飲めない」という投稿がありました。

私も、それは同じことが言えます。

私の住んでいる地域は、割と水道水でもおいしく飲める地域です。

それでも、白湯にすると臭みがあり、飲めません。

また、水道水は取水する河川や池ごとに味が違います。

その差が、わかってしまうのです。

 

ADHDのこと

ADHDに関しては、私も授業中に掲示物に気を取られたり、座ってはいても足をずっとぶらぶらしていたりしました。

立ち歩くようなことはなくても、不注意がすごかったですね。

小学校の間は、親が持ち物チェックをしていたので忘れ物はなかったのですが、親のチェックが入らなくなった中学時代からは、忘れ物が多かったです。

また、中学の授業参観では、母親に「なんであんたはじっとすわってられへんの!一人だけガサガサして!」と怒られました。

私はちゃんと座っていたつもりなんですけど、周りから見ると非常に落ち着きがなかったようです(;^ω^)

 

LDのこと

LDに関しては、今のところは何も指摘されていません。

ただ、小学校の頃は、異様に計算が苦手でした。

数学も赤点しかとったことがありません…。

 

ハイブリッドや全部持ち

今回は、自閉スペクトラム症が一番大きく取り上げられ、ADHDやLDに割く時間が少し少なかったですね。

また、ハイブリッド(自閉スペクトラム症ADHDの合併など)さんや全部持ちさんのことが取り上げられませんでした。

 

私は自閉スペクトラム症ADHDのハイブリッドなんですけど、その場合、自閉スペクトラム症の細かさの追求と、ADHDの途中で集中力が切れる特性によって大変なことになります。

細かいところが気になって仕方ないけど、途中で飽きてしまうので、結局とっちらかって終わってしまうのです(;´・ω・)

 

社会ではまだまだ

途中で、イノッチが「学校ではまだよくても、社会に出ると…」というようなことを質問していました。

そう、そうなんです!

学校という仕組みの中で何とかうまく乗り越えてきても、今度は社会という学校とは全く違う世界に放り出されてしまう。

まだ守られていた学校時代に比べ、社会は誰も守ってくれません。

ですから、社会に出たとたんに、一気に破たんしてしまう人も少なくありません。

 

二次障害のこと

二次障害についての話も出ましたね。

私も、二次障害のうつを抱えています。

わーい、二次障害持ちでーす(∩´∀`)∩

うつでーす(∩´∀`)∩

 

普通ってなんだ?

普通ってなに?という話も出ましたね。

本当に、普通って何でしょう?

「普通」の定義を説明できる人、いますか?

 

多数派さんが「普通」なら、私たち発達障害者は「普通じゃない人」です。

でも、私たち発達障害者が「普通」であれば、多数派さんは「普通じゃない人」です。

時々、発達障害の人が多数派さんを指して「定型発達症候群」なんていうことがありますね。

どちらを基準にするかによって、「普通」というのはいくらでも変わりうるのです。

 

細かく見れば、完璧な人間なんていないんですから、この世に「普通」の人間なんて一人もいないことになります。

普通ってなんだ!

普通がなんだ!(笑)

 

少数派が多数派に交じって生きていく状況を、私は「多数派という着ぐるみを着ている」と表現します。

本来の私の姿では生きていけないので、多数派っぽくみえる着ぐるみを着て、社会に適応しようとしているのです。

時々、その着ぐるみはほつれたり、穴が開いたりしてしまいます。

修理が必要になります。

それがいわゆる、過剰適応による心身への影響だと思っています。

 

就労のこと

最後に、就労できている当事者が取り上げられていました。

しかし、あの人たちはごく一部の幸運な人たちです。

能力は持っているのに、就労できない人たちも、たくさんいます。

良い会社に巡り合えずに、仕方なく引きこもっている人たちもたくさんいます。

 

「社会の役に立つから認めるっていうのは違うよね」という発言がありました。

本当に、その通りです。

そもそも、社会の役に立っているかどうかなんて、誰が決めるんでしょう?

ジャッジできる人なんていないはずです。

ジャッジする人がいるならば、まずはその人が社会の役に立っているかどうかを、判断する必要があります。

その判断する人も…終わりがありませんね。

 

才能のこと

また、みんながみんな突出した能力を持っているわけではありません。

突出した能力があっても、それが社会で働くのに役立つとも限りません。

そういう問題があることも、忘れてはなりません。

 

なかなかよかった

こんなところでしょうか。

有働さんとイノッチがすごく適切な質問をしてくれたり、深く突っ込んでくれたりして、発達障害について知る初級編としてはなかなか良かったのではないでしょうか。

個人的には、この番組でイノッチのファンになりそうです(*^^)v

番組終了後に、ネット上で延長戦があったようですが、そちらは見ることができませんでした。