才能とは
才能の有無の基準って?
発達障害に関する話題を見ていると、ちょくちょく「才能」に関する話が出てきます。
「才能がある人はいいよな」
「自分には才能なんてない」
「子供の才能を見つけて伸ばさなきゃ!」
「うちの子には才能なんてない」
いろいろ、意見が飛び交っています。
才能って、なんなんでしょうね…。
よくわかりません。
自分でもよくわからないもの。
そういうものなんだと思います。
明らかに、とんでもなく何かしらの方向に突出した能力があれば、すぐにほかの人に気づいてもらえるかもしれません。
しかし、磨けば光る可能性のある、まだ原石でしかないちょっとした能力なんて、誰にも気づかれないものなんじゃないかな…。
自分で自分の才能に気づく人なんて、ほとんどいないんじゃないかな、と思うんです。
いろいろ、あれこれ試しにやってみるうちに、「あれ?もしかして、向いてる?」と思ったり。
自分にはできないと思い込んでいたことが、やってみたらほかの人に評価されたり。
才能って、そういうもんなんじゃないかな、と。
才能がないって、どうして言い切れるの?
「自分には才能がない」とか。
「うちの子には突出した能力なんてない」とか。
よく聞きますけど。
もしかしたら、探す方向が違うだけかもしれませんよ?
絵を描くこと、音楽ができること、運動ができること、お勉強ができることなどなど、「才能」について思い込みがある可能性もあるんじゃないでしょうか。
才能なんて、いつどこで、どんな形で見つかるかわからないものだと思うんです。
遅咲きの才能だって、あると思うんです。
もしかしたら、一般的に「才能」と考えられていること以外の分野に、得意があるのかもしれない。
WAISなどの知能検査だけを見て、突出した能力なんてない、と嘆くのは、もっと間違っていると思います。
あれはあくまで、能力のごく一部を調べる検査です。
絵を描く能力、音楽をする能力なんて、検査に入っていないでしょう?
WAISで、ごく限られた能力の凸凹はわかっても、その人の持つすべての能力がわかるわけではないんです。
逆に、自分で「これは才能だ!」と思ったことにどんどん取り組み、能力を伸ばしていった結果、成功するということもあるんじゃないかな、と最近思っています。
自信がなくてもいい。
とにかく、「やってみようかな」と思ったことには、積極的に取り組んでいくのがいいんじゃないかな、と思います。
どんな偉大な天才だって、最初から自信を持っていたわけではないはずです。
とことん突き詰めた結果、人に認められた。
それだけなんじゃないかな、って。
アインシュタインは、自分のことを天才だなんて思っていなかったそうです。
おそらく彼は、自分の好きなことを、好きなだけやっていただけなんじゃないでしょうか。
好きなことは、人生を豊かにする
「才能を見つける」よりも大事なことは、「好きなことを見つける」ことかもしれません。
たとえそれで食っていけなくても。
少なくとも、「好きなこと」は、人生を豊かにすると思います。