kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

WAIS-Ⅲの結果を紐解く

知能検査について

知能検査(WAIS-Ⅲ)について、発達障害の特性と関連した解説を見つけて、読みました。

それについて、ちょっとまとめてみようかと。

 

ただし、これが絶対に正しいとは限りません。

また、私なりの解釈も入っています。

 

なぜ知能テストを受けるのか

まず、なぜ知能テストを受けるのか、ということについて。

発達障害者が社会で生きていくために、発達障害であることの告知が必要

・告知によって自己理解を進めることが大事

・診断名を伝えるだけが告知ではなく、個々に特性が違うことを伝えることが重要

・各々の特性を知ることが大事。

・特性を知るために、知能検査を受け、問題の原因と対応を考える

 

なるほど。

確かに、自分が発達障害である事を理解するというのは、とても大事なことだと思います。

知らずに自己肯定感を低下させ続け、自分の人生に意味を見いだせないまま死んでいくくらいなら。

発達障害であることを受け入れ、自分の特性を理解し、課題を見つけ、それを乗り越えていく。

たとえそれが苦しくても、そのほうが充実した人生が送れるのではないかと思います。


しかし、知能テストの得点にばらつきが多いから障害だ、少ないから問題がない、というわけではなく。

あくまで、「参考になるもの」という程度である、ということは間違いないようです



自閉症スペクトラムで言語理解が高い場合

私の場合も、これにあてはまります。

 

・たとえ難しい言葉を知っている人でも、簡単な言葉の使い方を知らなかったりする。

 例:「わかりません」が言えない、など

・形のないもの、目の前にないものは理解しにくい(視覚優位の人が多い)

・代名詞が何を指すかわからない

・肝心な時に助けを求められない可能性がある

 

うーん、確かにそうかも。

慣れない人に「わかりません」ってなかなか言いにくいし。

形のないものは分かりにくいし。

「助けてください」が言えない。

どう助けを求めていいか分からないんですよね…。

 

そのため、指示や助言は端的に。

感情に訴えるのではなく、本人の言葉を使って理屈で伝えるのがよい、とのこと。



ワーキングメモリが弱い場合

私の場合ですね。

 

・聴覚的ワーキングメモリが弱く、会話の話題や人の相手の話の内容を覚えるのが苦手な場合がある

・視覚認知や視覚記憶が優れている場合、それで聴覚的ワーキングメモリを補える

・検査中も日常も、聞きもらし、聞き間違い、聞き返し等、聞くことに関するトラブルが目立つ

・口頭指示をその場できちんと復唱できない

・同時に複数のことを記憶することができない(話を聞きながらノートを取るなどが苦手)

・雑音・騒音に弱い

・聴覚的な丸暗記が苦手(九九や百人一首

・会話中、話題がそれる

・作業中、目標を忘れる

 

はい、まったくもってその通りでございます(苦笑)

聞き返し・聞き間違い・聞きもらしは、日常茶飯。

検査中に、何回問題を聞き返したか…。

数唱はダメダメだったし。

話を聞きながらメモを取ることができないので、電話で話しながらメモを取るなんて無理だし。

雑音・騒音にはすぐに頭をかき乱されるし。

九九は苦労したし、百人一首も全くダメだったし。

会話中にどんどん話がずれていくし。

 

対処は、メモを取る、ボイスレコーダーを使う、スマホのリマインダーを使う。

一般的に言われている対処法ですね。



処理速度が遅い場合

自閉症スペクトラムの人の場合、指示が曖昧でないか、確認

・他者のスピードに合わせる訓練が必要

・タイマーなどで時間を明示し対応する

 

優先順位をつけたり、時間に間に合わせるために自分に合った方法を見つけることが大事なようです。

私の場合、かなり早めに作業に取り掛かるようにしています。

無意識にそういう対応をしてきたため、処理速度が遅いことに気づいていなかったようです。


検査全般を通して、集中力が途切れやすい場合

・符号、記号探しの検査

 私も、この検査中、途中で集中力が切れてしまい、手が止まってしまっていました。

カウンセラーさんのコメントにも、「時間を計っていると、それに気を取られて集中できなくなる」と書いてありました。

集中することが少々苦手なようです。

 

・黒板などに集中しにくい

・感情のコントロールが苦手な可能性(怒りだけでなく喜びも鎮まりにくい)

・姿勢が保ちにくい

・衝動的な行動が目立つ可能性(言葉より先に手が出たり、視界に入ったものを無視できないなど)

 

感情のコントロールは、確かに苦手。

イライラしたら、しばらくおさまらないし。

嬉しいときも、しばらく興奮状態でなかなか落ち着かないし。

姿勢は、常にぐにゃぐにゃ。

言葉より先に手が出ることもある。

特に、歯科治療中はパニックになっているので、「いやだ、やめて!」と言う前に手が出てしまう。

そして、視界に入ったものが気になって、気が散ることなんて、しょっちゅう。

 

自分を理解するツール

なるほどなぁ。

そんな風に解釈していくと、自分のことがより深く分かる。

知能テストで、障害名が定まるわけではないけれど。

得意不得意は、ある程度はっきり分かるわけですね。

この結果念頭に置いて、いろいろ対処をしてくことができるでしょう。