kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

アーレン・シンドロームについて

文字が読みにくい

 

私は、どうやら文字が読みにくいようです。

本を読むのも、人よりも時間がかかります。

 

「アーレン・シンドローム」という言葉を知りました。

なんだ?と思って、調べてみると。

文字が読みにくい理由はこれかもしれない!と気付きました。

 

アーレン・シンドローム

 

アーレン・シンドロームとは、光に関する感覚過敏を持っていて、光がまぶしく見えたり、本を読むときに、文字を追いにくい、目を使うと疲れる、といった症状があることです。

 

発達障害の症状とされる、読むことの難しさ、体の動きのぎこちなさ、ASD(自閉症スペクトラム)の人の感覚過敏の問題と関連しているとも、言われているそうです。

ディスレクシア難読症)との関連もあるとか。

 

色の付いた透明フィルムを通して本のページを見たり、サングラスのような色つきのレンズのメガネをかけたりすることで、改善することがあるそうです。

この、色の付いた透明フィルムや、特殊な色つきのレンズ(アーレン・レンズ)の存在や効果は、知っていました。

あの「自閉症だった私へ」で有名な、ドナ・ウィリアムズさんも、このレンズで人の顔が認識できるようになった、という話をきいたことがあります。

(症状が改善される「色」については、個人個人で合う色が異なります。)

しかし、「アーレン・シンドローム」という言葉ははじめて聞きました。

 

アーレン・シンドロームのチェックテスト

アーレン・シンドロームのチェックテストをやってみました。

その中から、私があてはまるものをピックアップします。

因みに、「はい」が3つ以上あるセクションが一つでもあれば、アーレン・シンドロームの可能性があるそうです。

 

★光過敏かどうか

・日光を不快に感じる

・グレア(まぶしい光)を不快に感じる

・頻繁にサングラスを着用する

・明るい光/蛍光灯の光を不快に感じる

・      〃         頭痛・腹痛になる

・      〃         聞き取りが困難になる

・      〃         パフォーマンスが落ちる

・何かを読んでいるとき、光が多すぎると感じる

・薄暗い光のもとで読むのを好む

・手や体で、ページに影を作って読む

私、完全に光過敏ですね(苦笑)

 

★読み困難

・同じ行を何度も読んでしまう

・どこを読んでるか見失わないよう、指かマーカーをあてている

・意味を理解するには、何度か繰り返して読まなければならない

少々、読みに困難があるかもしれません。

 

★コンピューターを使っている時、画面上で何かを読んでる時の状態

・顔を近づける、または遠ざける

・目を細める

・グレア(ぎらぎらした輝き)を避けるため、体の位置を変える

紙よりはましですが、少々読みにくいようです。

 

★疲れ方は?次のような時、緊張感、疲れ、頭痛が起きることがあるか?

・何かを読んでいる時

・何かに耳を傾けている時

・コンピューターで作業している時

・TV、映画、ライブステージを観ている時

・算数・数学の宿題をしている時

・ゲームをしている時

・明るい光・蛍光灯の光のもとで作業をしている時

・ストライプ、模様、明るい色、コントラストの強い色を見た時

ストライブやギンガムチェックは、頭がくらくらします。

コントラストの強い色も、まぶしくて目がチカチカします。

 

★英語を書くことについて

こちらは、あてはまるものはありませんでした。

 

★注意力・集中力

・何かに集中して聴こうとすると、すぐに気がそれる

・授業中や講演の最中に、ぼ~っとして別のことを考えてしまう

こちらは、あまり問題なさそうです。

 

★書かれたものを写す。本、黒板、ホワイトボード、パワポを写すとき、当てはまるものは?

・どこを写していたか分からなくなる

・まばたきが増える、目を細める

・見失ったところに再び焦点を合わせるのが難しい

ちょっと問題あり?

 

★作文について あてはまるものはありませんでした。

 

★算数・数学 ・ケアレスミスが多い

単なる注意力の問題かと。

 

★音楽 ・耳コピを好む

これは、聴覚過敏の影響だと思います。

 

★遠近感 エスカレーターへの乗り降りが困難 ・テーブルの端やドアのつっかえ棒につまづく ・階段の上り下りでつまづく ・距離感の判断が困難 ・ものを間違って蹴飛ばしたり、ぶつかって落としたりする ・子供の頃、けがが多かった。すねに傷が絶えなかった ・誰かと並んで歩いていると、その人に寄っていってしまう ・歩いていると、くらくらしたり、ふわふわした感覚になる ・高所恐怖症

 

すごく当てはまります。

階段の段差の距離感が分からなくなって踏み外すなんて、しょっちゅうです(笑)

人と並んで歩くと、ぶつかるか離れていくかのどちらかです。

これもアーレン・シンドロームが関係しているのか…。

 

★スポーツ あてはまるものはありませんでした。

問題ないようです。

 

★運転

縦列駐車が難しい

・対向車が来るとき、右折するタイミングをはかるのが難しい

・車線変更をする時、人一倍注意を払う

・同乗者から「前の車に寄りすぎ」と指摘される

今は車に乗らないのでよくわかりませんが、教習所で言われました。

 

★乗車中の疲労

自動車に(運転者としてでなく)乗っていると、眠くなる

・運転していると眠くなる

・車体の光の反射を不快に感じる

・前の車のリアウィンドウ(後ろの窓)の、光の反射を不快に感じる

・雨や雪(の反射)の中を運転するとストレスを感じる

・夜間の運転を避ける

・夜間、ヘッドライトや街灯を不快に感じる

・車のテールランプを不快に感じる

 

とにかく、夜間の車のライトはまぶしくて仕方がありません。

自転車で車と並走していても、まぶしくて目が開けられないときがあります。

3つ以上あてはまる項目が1つでもあれば…って、結構あてはまってしまいました。

 

これはあくまで、私があてはまるものだけを抜粋しています。

もっと詳しく知りたいという方は、「アーレン・シンドローム」で検索すると、ヒットします。

調べてみてください。

 

研究機関

 

今のところ、この検査がきちんとできるのは、筑波だけのようです。

そして、どの色のフィルターが自分に合うのか、調整できるのも筑波だけ。

なので、実際に診断を受けることは、私にとっては、事実上不可能です。

 

アーレン・シンドロームというものがあって。

自分がもしかしたら、それかもしれない。

特性は、そこからくるものなのかもしれない。

その可能性に気づくことは、大事だと思います。

 

しかし、それはあくまで「可能性」です。

特性を、出来ない言い訳にするのではなく。

それを知っておくことで、自分自身で何らかの対策ができるかもしれない。

生きにくさを、和らげることができるかもしれない。

 

いずれ、もっと認識が広まって、近場で診断が受けられるようになった時には、一度調べてみたいと思います。