kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

背負い込みすぎてつぶれる

なぜつぶれてしまったのか

 

仕事を辞めて、丸3年と5か月が過ぎました。

自宅療養を始めてからは、もう3年と7か月が経ちます。

できることならば、仕事についてそれなりの収入を得たいと思っているのですが、疲労が抜けず、働けずにいます。

主治医には、社会復帰はあきらめろ、と言われれいます…。


仕事はちゃんとできていたはずなのに、どうしてこんなことになってしまったんだろう?

一生懸命仕事をしていたのに、どうしてやめなければならない状況になってしまったんだろう?

時々、そう思います。

 

仕事をしていた時のことを思い出すと。

私はきっと、頑張り過ぎていたんだなぁって、思うんです。

普通の人なら、適度に手を抜いて仕事するところを、律儀に、手を抜かずにきちんと仕事していたんですよね。

必要以上に、頑張っている状態だったんだと思います。

 

期待されるとできる範囲以上に頑張ってしまう

 

周りから要求されたことは、すべてこなさなければならないと思い込んでいて。

「できません」とか、「そこまで抱え込むのは無理です」って、言えなかったんですよね。

というより、「仕事なんだから言われたことはしなければならない」と思い込んでいたんですよね。

責任感が強すぎるのかもしれません。

 

そして、いったん引き受けたことは、完璧にこなさなければ気が済まない。

少々手を抜くとか、時間のあいたときまで先延ばしにするっていうことが、出来ない。

だから、時間内に仕事を終わらせるために、凄いスピードで、仕事をこなす。

過集中で、脳をフル回転させて、仕事をこなす。

 

そんなことをしていると、周りからは仕事を楽々こなしているように見える。

そして、「仕事ができる人」とか、「任せて大丈夫」と思われてしまい。

次々と仕事を任されてしまう。

実際に、「如月さんならできる」とか「如月さんなら大丈夫だと思った!」といわれていました。

 

そして、仕事を頼まれると、断れない。

その悪循環に陥っていたんだと思います。

 

休めない

 

どんなに疲れていても。

どんなにしんどくても。

「仕事を休んではいけない」と思っていた私は。

仕事をしている時に、体調不良で休んだことはありません。

私用で有休を使うことはあっても、体調不良で休むことはなかったんです。

鬱が酷くなるまでは。

 

がんじがらめ

 

最終的に、精根尽き果てて、働けなくなってしまいました。

それもこれも、原因は自分の中にある「ルール」にこだわったからだったのかな、と思います。

 

体調不良で仕事を休んではいけない。

仕事なんだから、頼まれたことを断ってはいけない。

多少しんどくても、みんなのためになることなら、しなければならない。

 

私の中の、そんなルールが、私自身をがんじがらめにしていたのかな、って思うんです。

そして、「ルールが守れないのは悪いこと」という思い込みが、それをより酷くしていたのかな、って。


「みんなだって、しんどいのに頑張ってる」

そう思っていた部分も、ありました。

それはもしかしたら、ASD(自閉症スペクトラム)の人の、「自他区分のあいまいさ」という特性から来るものかもしれません。

 

自分と他人との境界があいまいで。

自分がしんどいんだから、みんなもしんどいに違いない。

実際はそうではないかもしれないのに、そう思ってしまっている。

みんなは、私ほどしんどくはなかったのかもしれません。


特性をうまく飼いならすこと

 

自分の特性にうまく対処できなかったことが、失敗の原因だったんだなって、思います。

それは、仕事を辞めて時間が経って、冷静に考えることができるようになったからなんですけどね…。

 

次に、仕事をすることができるようになったら。

しんどい時はしんどいって言おう。

しんどい時は休んでもいいって、ルールを変更しよう。

頑張りすぎて潰れるほうが、他の人に迷惑をかけるんだって、念頭に置いておこう。

そう思います。

 

面倒な特性だけど。

上手に付き合っていくしかないですもんね。

私をコントロールできるのは、私だけなんですから…。