障害があるから嫌われる?
障害があっても
以前から、なんとなくもやもやと頭の中にあること。
人間関係の話です。
私は、比較的人間関係は良好な方だと思います。
高校時代までは最悪でしたけど…(苦笑)
ツイッターなどのSNSでも、人間関係がうまくいかなくて、爆発してる人を、ちょくちょく見かけます。
そういう人たちの中には、「障害があるから嫌われるんだ!」って思っちゃってる人が、少なからずいるように思います。
確かに、自閉症スペクトラム障害は、対人関係・コミュニケーションの障害がありますから、障害が人間関係の邪魔をしている部分は、否定できません。
でも、だからといって、「障害があるから嫌われる」と言い切ることができるんでしょうか?
私は、そうは思いません。
同じ自閉症スペクトラム障害の人でも、人から愛されるタイプの人もいます。
とことん嫌われる人もいますけど…。
それに、障害はなくても、嫌われる人は嫌われます。
嫌われる理由
なんとなく思うのは、人への期待感、ふれあいを欲する強さの違いではないか?ということです。
人間関係がうまくいかない人には、どうも人に近づきすぎる、期待しすぎるきらいがあるのでは?と思うのです。
なんというか、「かまってちゃん」なタイプが多いような…。
だから、勝手に人のイメージを作り上げておきながら、「そんな人だと思わなかった!」と言って、勝手に怒ってしまうパターンもあります。
タイプも性格もいろいろ
同じ自閉症スペクトラム障害であっても、タイプは様々です。
大きく分けて、積極奇異型・受動型・孤立型の3タイプがあるといわれています。
積極奇異型は比較的自閉度が軽く、人に積極的にかかわろうとするタイプだといわれています。
受動型は、自閉度は中くらいで、自分からはかかわりに行かないけれど、誰かに話しかけられたりしたら反応はするタイプだといわれています。
孤立型は自閉度が一番強いといわれていて、他人との接触を避けるタイプだといわれています。
他人との接触を避ければ、おのずと人間関係のトラブルというものは起こらなくなります。
他人とかかわらないんですから…。
話しかけられたら反応するタイプも、他人との接触を積極的にとるわけではないので、人間関係のトラブルは起こりにくくなります。
しかし、自分からガンガン人に絡みに行ってしまう、積極奇異型では、どうしても相手との距離感が読めないという特性から、トラブルが多発してしまう、ということもあるでしょう。
そういった、特性からくるトラブルは、ある程度仕方がないかもしれないですし、うまく人と付き合う方法を学ばなければなりません。
その他の原因
しかし、その特性以外の部分にも、嫌われる原因があることに、気づいていないこともあるのでは…と思うのです。
「私は障害がある。だから嫌われても仕方ない」とか。
「私が障害があることを知ったとたんに、友達がいなくなった。障害のせいだ」とか。
ある意味、思い込みの部分も、あると思うんです。
カミングアウトの仕方に問題があったのかもしれない。
カミングアウトする必要のない相手にまで、カミングアウトしてしまったのかもしれない。
「障害があるの!だから配慮して!」と、押しつけがましくなっているのかもしれない。
また、当事者間であっても、「私は○○なのに、あなたは違う!」というようなことでも、問題が起きることがあります。
同じ障害であっても、持って生まれた性格は違うし、能力だって違う。
同じ障害だから、同じことを考えていなければならないわけでもない。
その違いを認識できているかどうか?
そこにも、原因があるように思います。
自分と他人は同じではない
自閉症スペクトラム障害の人全員が全員、他人から嫌われているわけではないのです。
「合わない人とは合わない」ことをきちんと把握できている人、自分と他人は別のものであり、考えも思いも違うことが理解できている人は、比較的他人と良好な関係を保ち続けています。
他人に期待しすぎない人も、比較的上手に人と付き合っています。
逆に、健常者であっても、そこが理解できていないと、人付き合いはうまく行きません。
ですから、「障害があるから嫌われる」という思い込みを、まず捨てることが、人間関係改善の一歩になる場合もある、と思うのです。
これはあくまで、私個人の意見です。
「そんなことない!障害のせいだ!」と思うことも、個人の自由だと思っています。
現状は自分が招いていることもある、ということを、頭の片隅においておくほうがいいんじゃないかな?というのが、私の考えです。