いろんな人がいる(精神科通院)
今日は、メンタルクリニックの定期通院日でした。
1時間半待ちくらいで、割と空いていました。
診察中の話は、なかなか濃い内容でした。
まずは、ツイッターで回ってきた、「精神疾患を病名でラベリングすることに、科学的な意味はないという論文がある」ということについて話しました。
これ、回ってきた瞬間に「あぁ、いつも主治医が言ってるやつだ」とすぐに納得。
統計を取ったり、治療方針をある程度統一したり、研究するためにカテゴリ分けする必要があるけれど、患者ひとりひとりの病状を理解するには不適切ではないか、というのが主治医の以前からの意見なのです。
例えば、統合失調症の軽度の人と、鬱病の重度の人は同じように見えることがあるし、へたをすれば鬱の重度の人の方が精神病に近かったりする。
鬱病の軽度の人は神経症と似たような状態で、治療薬も同じものだったりする。効く薬も共通点がある。
だから、「この症状だからこの病気!」と決められるものじゃない、というのが主治医の意見なのです。
すべての精神症状はスペクトラムである、っていう感じですね。
その後は、何をどうしたのか障害年金の話になりました。
主治医が経験した、年金申請に関するいざこざの話を聞いちゃいました。
なんか、社労士がややこしかったり、医者もややこしいのがいたり、いろいろあるそうで…。
患者も患者でややこしくて、「頼むからお金払わんでいいから帰って…」と思うこともある、と(;^_^A
如月の主治医は、絶対に不正はしないと心に決めているし、診断に関しても自分のポリシーをしっかり持っていんだけど、中にはそうじゃない医者もいるようで…。
主治医が愚痴っていました。
「そのうち、明るみに出るだろうね」と言ってましたから、ご立腹のようです。
ツイッターで「ヘルプマークをつけるのが怖い」という話をちらほら見かけるという話もしました。
つけているといちゃもんを付けられる人もいるみたいです。
如月はまだそんな目には合っていないのですが。
もし、如月がヘルプマークやらなんやらで、「障害者なら障害者らしくしろ」とかいちゃもんをつけられたら、障害者手帳で殴ってやる!と言ったら、主治医が笑っていました(;^_^A
実際に殴るってわけじゃなくて、そのくらいの気持ちでつけてるっていう意味ですよ、もちろん。
そこから話が派生して、病識があるかないかとか、病気や障害の受容ができているかどうか、という話をしました。
「手帳で殴ってやる!」と言える時点で、 如月は受容が完了してるみたいです…(笑)
「フランケンシュタインの誘惑」っていう科学の闇に迫る番組の話もしました。
この番組の初回が、精神科医療にまつわる闇の話で、以前その話を診察中にちらっとしたんですよね。
それから主治医が興味を持ち、毎回見ているようです。
内容は少し難しいときもありますが、なかなか面白いですよ。
科学の光が闇になり、闇が光になり…いろいろ考えさせられます。
ダントリウムを飲み始めてから、どうも集中力がなくなって、注意力も落ちていると相談をしました。
ダントリウムの副作用としてもきちんと記載されているのですが、ADHDのうっかりとどう干渉するのかがちょっとよくわからない。
でも、ダントリウムをやめるわけにはいかないし、どうしたもんか…と。
新しく成人に適用になったインチュニブを試すという話も出ているのですが。
「試すのはダントリウムの処方が落ち着いてからにしてほしい。あれもこれもと薬を一度に変えるとわけわからんくなるから」と伝えました。
すると、 主治医がびっくりした顔で「ほんまに賢いなぁ」って言ってました。
主治医が若い頃、患者の薬を一気に変更しようとしたら、指導医に「それじゃあ作用も副作用もわからんだろうが!」って怒られたらしいです(;^_^A
とまぁ、こんな感じで、半分以上は主治医の愚痴を聞いて診察が終了。
精神疾患について、専門家の話を聞くのは面白いです。
主治医の知り合いの精神科医の方々の意見も教えてくれるし。
しかし、普通に患者に専門的な話振ってくる主治医よ…理解力があると認めてくれてるんだろうけど(笑)
どの業界でも、いろいろあるんだなーと思った次第でした。