kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

大学2回生・2

ゼミ

 

2回生からは、ゼミも専攻によって分けられます。

1回生の最後に、自分の希望するコースを選びます。

コースは、

・世界史コース…古代・中世・近代・中国

・日本史コース…古代(~平安)・中世(鎌倉~戦国)・近世(江戸)・近代(明治~)

に分かれていました。

私は、日本中世史コースを選択。

基本的には、ここで決まったゼミで、卒業まで過ごします。

 

イツミとハツエも同じゼミでした。

アイは、近世史。

チセは中国史を選択。

国史のゼミは、3人だったそうです。

 

ゼミの担当講師

 

日本中世史ゼミの担当は、京大で講師(今でいう助教?)をしている、男性の先生でした。

20代後半か30代前半の、割と容姿の整った先生で。

熊○先生だったので、私たちは「プーさん」と呼んでいました。

女子ばかりだった(私たちが女子大最後の入学生。一つ下からは共学になった)ので、先生がうかれてうかれて(苦笑)

 

ゼミの内容

 

ゼミの内容は、前期は公家の日記を読みました。

もちろん、すべて漢文。

それに返り点をつけ、読み下し、訳します。

一人ずつ、先生に担当の部分を言われて、それを発表します。

レジュメ(資料)も作ります。

その内容は、とりとめのないことから、政変の内容など、多岐にわたりました。

多かったのが、火事。

火事の内容に当たった人は、その時にどこから出火し、どの程度延焼したのか、昔の京都の地図を使って発表するように言われました。

何人か連続で火事のことを発表することもあり。

私たちは、「京都、燃えすぎやろ!何回燃えんねん!」と突っ込みまくり(笑)

試験は、先生が出した課題の漢文に返り点をつけ、読み下し、訳して提出するレポートでした。

 

後期は、あの有名な「御成敗式目」を読みました。

こちらも、すべて漢文。

私はもう、漢文をほぼ読みこなしていました。

内容は、「乱暴狼藉の禁止」などがあり。

男が女を襲うの禁止!みたいな内容になると、先生がすぐ「破廉恥!」と言って、その項目を飛ばすのです(爆笑)

女子学生ばかりだったからでしょうか…。

 

ゼミの試験

 

後期の試験はテスト形式で、今までに読んだ文章の中から一つ問題を出して、その場で返り点をつけ、読み下し、訳すというものでしたが。

文章の長さや、先生の説明の入れ込み具合から的を絞り。

「破廉恥!」と先生が言いそうな問題を除外し。

私は、出題の可能性のある文章を、2つに絞り込みました。

あまり授業に出席していなかったイツミとハツエにそれだけとりあえず目を通しておけ、と言って、テストに臨みました。

すると、テスト用紙を見てびっくり!

私の予想が、当たっていました!!

もちろん、私は高得点を取りました(*^^)v


古文書学

 

ゼミの担当のプーさんが、古文書学も担当していました。

こちらも、前期後期で一年を通して講義がありました。

この授業は、アイ・ハツエ・イツミ・チセも受講していました。

こちらは、古文書をコピーしたものが配られ、そのミミズが這ったような文字を解読し、更に返り点をつけ、読み下し、訳すという授業でした。

一人ずつ当てられ、黒板に書いていきました。

これも楽しい授業でした。

 

周りと相談するもよし。

授業に関する私語であれば、あまり騒がなければ怒られませんでした。

漢字の形や、筆の運び、力の入れ具合でどの漢字を書いているのか判断しなければなりませんでしたが、「見るもの」に関しては細かい観察が得意な私には、とても楽しい授業でした。

いつも、友達に答え合わせをさせてくれ、と言われていました。

 

そして、この授業のテストも、今まで習った中から問題をだし、その場で文章に起こし、返り点をつけ、読み下し、訳す、というものでした。

ここでも、私は出題される問題を二つに絞り込みました。

そのテストの直前、みんなでラウンジで勉強していた時。

プーさんが、印刷したてのテスト用紙を持って、歩いてきました。

 

私たちと目があった先生は、テスト用紙を持ち上げて、見せびらかすようにしました。

私たちは、「先生、問題はこれかこれですよね!」と言うと、先生はごまかすようにニヤッと笑って去って行きました。

そして、絞り込んだうちの片方が、テストの問題として出題されました。

 

予想が得意?

 

実はもう一つ。

私だけが受講していた講義のテストでも、私は出題される問題を言い当てていました。

 

このころから、私はしばらく仲間内で「神様!」と呼ばれ。

「お供え物するから、テストの問題言い当てて!」と言われたり。

突然目の前にお菓子が差し出され、「お供え物。レポート教えて。」と言われました(笑)


名前がややこしい!

 

このプーさんが担当の授業が、もう一つありました。

ゼミ形式で行われる授業でした。

そこには、私とイツミと同じ苗字の子がもう一人いて。

アイと同じ苗字の子がいて。

名簿を見た先生が一言、「三つ子と双子じゃないよね?」

そこから、先生、大混乱。

なぜって、5人合わせて、苗字が「○下」だからです。

しかも名簿上、「○下」が5人並ぶ形になっていました。

プーさんは、最初こそフルネームで呼んでいましたが。

あまりにも○下が多いので(私たちは下グループと自称していました)、その5人は下の名前で出席を取るようになっていきました(笑)


すごく楽しかった

 

大学の勉強は、どんどん楽しくなりました。

本当に、私に向いている学問でした。

そして、単位を落とすことなく、2回生も終了しました。