kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

障害者歯科に行くようになったきっかけ3

「障害者歯科にかかることになったきっかけ(2)」の続きです。

 障害者歯科へ

大学病院からN歯科に戻った私は、「せめて1年に一回でいいから、歯科検診においで」と言われて、怖くてたまらないながらも、頑張って歯医者さんに通っていました。

実際には、定期検診に行く前に歯が欠けたり、痛くなったりして、1年持たなかったんですけどね(;^ω^)

 

そんな中、またもや治療を必要とする虫歯が見つかってしまいました。

場所は、右上の奥。

無理やり押さえつけて治療しようと思えばできないことはないけれど。

以前に治療中に動いてしまったり、えずきまくって泣いてしまったりしたことがあり。

「苦しい思いをするくらいなら、一度、障害者歯科口腔保健センターに行って、そこでもっと深く麻酔をかけて治療してみるか?」

とN先生から提案がありました。

 

M先生のところでした麻酔は、「静脈(内)鎮静」。

大学病院でしたのは、「全身麻酔」。

センターでは、その中間にあたる「静脈麻酔」ができるのです。

 

全身麻酔は、頻繁に何度もするものではないし、1週間の入院が必要になるため、日帰りで静脈麻酔ができるセンターが候補に上がったのです。

 

ただ、このとき私は、自閉症スペクトラムADHDてんかんなどの診断を受けていませんでした。

もちろん、手帳も持っていません。

 

センターが対象としているのは、障害を抱えている人、もしくは高齢者、有病者です。

 障害者・高齢者歯科保健センターのホームページには、以下のように書かれています。

【一般歯科診療所では治療が困難な障がい児(者)・高齢者の方に、歯科診療・歯科相談等を行います。】

 

対象は主に

・知的障害

・肢体不自由

・重複障害

てんかん

ダウン症

自閉症

・心臓疾患

・コントロール不良の高血圧や糖尿病

といったところです。

 

私の場合、当時は障害者でもない、有病者でもない状態でした。

ですが、はっきりと表記はされていませんが、「障害に準ずる状態で、一般診療所では治療が不可能であると判断される場合」も、障害者歯科の適用になります。

私は、その分類で、障害者歯科に紹介してもらいました。

 

紹介してもらったというよりも、かかりつけのN先生がセンターの運営にかかわる偉い人だったため、先生にくっついていったという方が正しいかもしれません(;^ω^)

そのため、麻酔を使う必要があるときのみ、センターを利用し。

普段はN歯科に通うというスタイルになっています。

 

N先生が、障害者歯科にかかわっているのですから、通常の診療や、できる範囲での治療はN歯科できちんと対応してくれます。

 

障害者歯科に行くようになってから、自閉症スペクトラムADHDてんかんなどの障害が発覚し、手帳を取得しました。

 

 公的機関の障害者歯科の利用について

 公的な障害者歯科の機関は、受診するのにある一定の規則があります。

それは地域や、機関によって違います。

かなり重度の障害者でないと受け入れない地域もありますし、軽度でもほかに受け入れてくれる病院がない場合、利用できることもあります。

手帳を持っていなければならないとか、手帳の級が制限されているところもあるようです。

また、私のように、歯科医が必要と判断した場合、利用できることもあります。

 

一般歯科で対応可能な場合、一般歯科での診療が優先されます。

あくまで、そうした機関でないと対応が難しい、という場合に限られいるようです。

 

以上が、私が障害者歯科でお世話になることになったいきさつです。

 

障害者歯科に通う理由・まとめ

★どう頑張っても、歯より内側(舌側)が触れないため、器具が入れられない。通常の治療が困難。

★異常絞扼反射は通常、精神的な理由が大きいが、私の場合は精神的な理由が半分、生理的な理由が半分であるため、どうしても麻酔を使って反射を抑制する必要がある

★反射を起こすと、パニックになって暴れてしまうため、体動を抑えるのに鎮静を行う必要がある。治療中に動くと非常に危険。

など…。

 

私が障害者歯科を利用する理由は、そんなところです。

 

自閉症スペクトラムADHDてんかんなどの障害も、もちろん理由として存在しますが。

一番大きな理由は、「異常絞扼反射」によるものです。

その反射も、自閉症由来の口腔内の過敏によるものや、てんかんがかかわっている可能性も考えられます。

 

障害者歯科に通う発達障害の方とは、少し違う理由が混ざっているのです。

ですから、記事の内容は、あくまで私の場合であり、誰にでも当てはまるわけではない、ということをお知らせしておきたいと思います。