kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

手帳の申請をしたときのこと

障害者手帳の申請

 

※以下のことは、あくまで私の事例であり、私の知っている範囲のことです。

 制度が変わる場合もありますし、私の情報が間違っている場合もあります。

 また、市区町村によって制度も、担当課も違います。

 個人の置かれている状況によっても違ってきます。

 詳しくは、お住いの市区町村役場にお問い合わせください。

 二度手間にならないよう、まずは電話等で確認されることをお勧めします。

 

本格的に体調を崩し始めた数年前、「手帳」の申請ができるか、主治医に相談しました。

「手帳」の本名?は、「精神障害者保健福祉手帳」です。

初診日から半年以上経っていたので、申請する用件の一つは満たしていました。

 

ついでに、「障害年金」の申請もできるか相談しました。

厚生年金に加入しているので、3級ででも通れば、と思ったからです。

しかし、年金は初診日から1年半経っていなければならないので、この時は結論は先送りになりました。

 

医師は制度に疎い

手帳の話をすると、「今取っても、3級だよ?」と言いました。

前もって手帳の制度について調べていた私は、「3級でも、所得税・住民税の控除が受けられるので、取れるのであれば取りたいです。」と言いました。

 

このころはまだ働いていて、先生からも休職の話が出ていましたが、「休職したら医療費払えない!何のために働いてるって、医療費のためです!」と言って、無理やり働き続けていました。

だから、少しでも負担を減らすため、手帳がもらえるなら取得したいと思ったのです。

 

先生は、3級で税金の控除が受けられることを知らなかったようで。

私が説明すると、しぶしぶですが、診断書を書くことを了承してくれました。

そして、この時に「てんかん」の可能性があり、もし「てんかん」との診断が出れば、また話は違ってくる、ということで。

脳波検査も受けました。

結果、「てんかん」の診断が出て、治療も始まりました。

てんかん」自体は薬で治療できますが、私の場合は薬が使えず、現在、難治性となっています。

 

そして、手帳の診断書は、「うつ状態」と「てんかん」で書いてもらいました。

その時に、先生が「年金も視野に入れて、やっていきましょう」と言いました。



手続き

手帳の取得の手続きのため、保健所に行きました。

申請に必要な、診断書・ハンコ・証明写真を持っていきました。

自立支援医療証と同じく、精神疾患の担当が、私の住んでいる市では保健所だからです。

これは、市町村によって違いますので、必ず確認してください。

 

そして、手続きから1カ月と少し。

保健所から、手帳ができたから取りに来てくださいと連絡がありました。

私は受けとり用のハンコを持って、保健所に行きました。

手帳の級は、3級でした。

(級も、都道府県・もしくは市町村によって判断が少しずつ違うようです。また、現在は状況が変わり、2級になりました)

 

私の住む市では、3級ならバスカードが利用できます。

窓口で「福祉バスカードも利用できますが、申請されますか?」と聞かれたので。

「お願いします」と言って、手続きしてもらいました。

これで、1カ月に2日まで、乗り降り自由・無料でバスに乗れます。

自分で運転することができなくなってしまった私には、バスが必要ですから、ありがたいです。

また、2級になった現在は、タクシー券もいただいています。

 

税金の免除

そして、所得税の控除を受けるため、職場の人事へ行って、手続きしました。

わたしは、手帳を取得していることをオープンにすることに決めていましたから。

そのころすでに、長期休暇の申請が可能かどうかの相談などもしていましたので、いまさらクローズにしても仕方なかったからです。

そして、手帳が取れたので、障害者枠での就労に移行しました。

負担の少ない仕事に異動させてもらいました。

(結局、この異動が却って負担になってしまったのですが、それは「発達障害・社会人」の項目に詳しくあります)


メリット・デメリットをよく考えて

以上が、私が手帳を取得した経緯です。

先生は、手帳が取れるかどうかの判断はできますが、手帳が何に使えるかまでは詳しく知らないということがわかりました。

手帳を取るメリット・デメリットは、各市町村の担当に問い合わせて自分で考えるしかありません。

私は、市のHPで確認し、手帳を発行する機関のHPを見て、決めました。


他にも、手帳を持っていると失業保険の待機期間が7日のみになったり、給付期間が延びたりもします。

また、障害者枠での就労を希望する場合は、手帳があった方が便利なこともあるようです。