ADHDの症状・こどもの場合
ADHDの症状
今回は、ADHDとは具体的に、どのような症状があるのかについて、書きたいと思います。
ADHDの症状は、「多動性」「衝動性」「不注意」の3つです。
その症状の出方は、人それぞれで、どれが強く出るかは個人個人で違います。
また、成長とともに特性がマイルドになって、見かけ上の症状が変わってくることもあります。
ADHDの3つのタイプ
ひとくちにADHDと言っても、細かく見ていくと3つのタイプに分けられます。
★多動性・衝動性優勢型
★不注意優勢型
★混合型
不注意優勢型は、女児に多いともいわれています。
また、幼いころには多動性・衝動性が目立っていても、成長とともにその症状が治まり、不注意優勢型に移行することもあります。
ADHDの特徴・こどもの場合
★多動性・衝動性
・手足をそわそわと動かしたり、もじもじしたり、貧乏ゆすりをしたりして、じっと座っていることができない
・動いてはいけない場面なのに、走り回ったり、高いところへ上ってしまったりする
・座っていなければならないのに、何度も席を立ってしまう
・まるでエンジンが搭載されているかのように、動き回って止まらない
・場所や状況に関係なく、おしゃべりが止まらない(口の多動)
・順番が待てない
・質問を最後まで聞くことができず、だしぬけに答えてしまう
・自分のやりたいことを少し我慢することができず、友達の邪魔をしてしまう
・かんしゃくを起こしやすい
など
★不注意
・一つのことに集中し続けることが難しい
・人の話を集中して聞くことができない
・勉強や作業などで、しょっちゅうケアレスミスをする
・遊んでいるときに不注意なケガをすることが多い
・指示に従えなかったり、勉強や作業を最後までやり遂げられないことが多い
(反抗したり、指示が理解できないわけではない)
・努力が必要だったり、集中力が必要な作業を避けたがる
・物事を順序立てて進めるのが難しい
・大事なおもちゃや必要なものなどを、すぐになくす
・落し物が多い
・外からの刺激に敏感で、すぐに気が散ってしまう
・約束や、ルーチンワークを忘れてしまう
など
これらはあくまで一例
上記の症状は、あくまで一例です。
また、以上のような症状がみられるからといって、必ずしもADHDであるわけではありません。
もし、心配な点があるなら、地域の児童相談所や発達相談で一度相談してみましょう。
今回は、子どもの症状について書きました。
次回は、大人の症状について書こうと思います。