静岡てんかんセンター受診の記録
静岡てんかんセンターへ
6月9日、静岡てんかんセンターに行ってきました。
前日入りして、静岡駅近くのホテルに泊まり、当日朝からバスで病院まで移動。
病院の案内では、静岡駅からバスで30分と書いてあったのですが、実際には通学・通勤で乗り降りする人も多く、40分ほどかかりました。
ブログで45分と書いていらっしゃった方もいて、覚悟をしていたので助かりました(*^^)v
バス停が病院の玄関の目の前なのですごく便利です。
静岡てんかんセンターのすぐ近くに、支援学校が2つあるため、いろんな子たちがバスに乗ってきます。
イヤーマフをして、前後に揺れながらバス待ちしている子がいたり。
如月の後ろに座っていた子は、おそらく自閉症。
「仮面ライダー対ストレッチマン!」などと独り言のオンパレードで、最後の方は仮面ライダーがとんでもないものと対決させられていました(笑)
問診
バスを降りてすぐ、病院の玄関があり、入って左側に受付があります。
そこで受付を済ませて、スタッフステーションに書類を持っていきます。
そこで初診の人向けの説明を受けました。
予約の時間になって、診察室に呼ばれました。
初診は1日に2人の医師が、それぞれ3人まで担当することになっていて、私は2番目の予約でした。
私の問診と診察の担当は、総合診療部長の先生でした。
優しい雰囲気の先生で、わかりやすく聞き取りや説明をしてくれました。
問診の前に、ちょっとした雑談がありました。
まず「一人で来たの!?」と聞かれ。
「はい」と答えると。
「遠いところから、大変だったでしょう…」と言われました。
その後も、検査技師さんやらいろんな人に「一人で来たの!?」って言われまくったんですが。
31歳なのに、「一人で来たの!?」ってびっくりしなくても…。
見た目の問題でしょうかね(;´・ω・)
問診はとても細かくて、1時間近くじっくりと時間をかけて聞いてくれました。
説明しにくいこともたくさんありましたが、きちんとまとめて、「こういうことですね?」と確認しながらカルテを書いてくれました。
予診票も細かく見ながら、発達過程のことも聞いてくれました。
「(発達障害の)診断出たとき、どう思った?やっぱりほっとした?」と聞かれて。
「はい」と答えると。
「そりゃそうやろうねぇ。小さいころからこれだけ言われてきたんやもんねぇ」と(;^_^A
発達障害も診ていることもあり、発達障害に関する適切な理解があり、非常に助かりました。
また、小さいころから先生の指示を聞き逃していたことについても、不注意と発作の両方の面から考えてくれました。
「お仕事は?」と聞かれて、「してません。でも、アールブリュットの絵を描いています」と言うと。
「え?アール・・・?」と聞き返されて。
簡単に説明して、診察室内に貼ってあったアールブリュットのポストカードを指さして、「ああいうやつ」と答えました。
すると、先生が一気に興味を示し、「絵を見てみたい!」と言ったので、スマホでわわわのHPを見てもらいました。
すると、「これは素晴らしい!立派に仕事やねぇ」とのこと。
あ、一応仕事になるのね…。
しばらく、アールブリュットについていろいろ話をしました。
先生、めっちゃ興味津々。
院内にも、てんかん患者の絵画作品が多数展示されていましたし、そういった活動を支援しているので、いろいろ聞いてくれたのでしょう(*^^)v
他にも、障害年金を受けているかとか、手帳を取得しているかとか、自立支援医療を利用しているかとか、福祉サービスのことなども確認されました。
いろいろな話をして、まだ問診の段階で「薬が飲めないから困ったねぇ…これは大変だ」と言われてしまいました(;^ω^)
検査
そのあと、検査に行きました。
血液検査をして、その後脳波検査をしました。
脳波検査の技師さんが、緊張をほぐすために、電極を貼りながらいろいろと話しかけてくれます。
「和歌山から来た」と言うと、「和歌山!?遠いねぇ」と言われました(笑)
「どのくらいかかるの?」と聞かれたので、「4~5時間くらいですねぇ」と答えると、「え、そんなもんなの?もっとかかるかと思った」とのこと。
そりゃ、白浜や新宮のイメージですわw
和歌山市内は、梅田から1時間ちょっとあれば着きます。
「パンダを見に行きたい」というので、「パンダの何が珍しいのかわからない…和歌山では生まれて当たり前のもの」という話もしました(笑)
そして、準備が整って、脳波検査が始まりました。
今までにやったのと同じ内容です。
ただ、完全に眠ってしまうまで、検査を続けます。
なので、入眠に時間がかかる私は、1時間半ほど時間がかかりました。
それでも、何とか睡眠導入剤を使わずに眠ることができました。
前日の疲れと寝不足のおかげですね(;^_^A
その後は、MRIをとりました。
それが終わったのが12時30分。
スタッフステーションに戻ると、「1番の初診の患者さんが今診察中なので、今のうちにご飯を食べてきてください。13時半には戻ってくださいね」と言われました。
ごはん休憩
食堂の場所を教えてもらって、そこでササッとご飯を食べました。
この食堂は、お弁当の持ち込みも可で、休憩スペースとして利用することができます。
もちろん、簡単な食事を注文して食べることもできます。
私は、和風明太スパを食べました。
そこそこ美味しかったです。
ご飯を食べて、少し早かったけど待合に戻りました。
1番目の患者さんが出てきたのが、13時40分。
先生たちが中で何やら話し合っていて、診察室に呼ばれたのが14時ころでした。
診察・検査結果
結果は、脳波もMRIも異常なし。
MRIの画像を、見せてもらいました。
脳には何も怪しい部分はなく、「海馬も立派です」と言われました(笑)
脳の血流も見せてもらいましたが、問題はないとのこと。
ただ、ちょっと引っかかる部分がないわけではないようで、先生が「ここがなぁ…うーん」と言っていました。
「脳波検査中に発作が出た?」と言われて。
「ちょこちょこあった」と答えました。
「脳波には何も出てないんよなぁ…」と言いながら、脳波とビデオを再生しているときに、「あれ、これかな?」という部分がありました。
ほんの少し、体がピクッと動いたときでした。
脳波には、少しだけトゲが出ていましたが、それだけでは判断がつかない、とのこと。
「これがてんかんかどうか、今はまだ判断できないなぁ。てんかんだと確定したとしても、治療はできない…。」と。
あぁ、やっぱり、薬が飲めないと治療は無理でしたか…(´・ω・`)
「入院して、長い脳波検査をした方がいいかもしれない…どうしますか?やった方がいいとは思いますが…。てんかんかどうかはっきりさせることもできるし、もしてんかんじゃなかったとしても、これだけしんどいんやから、ほかの原因を探らないといけないし…」ということで。
入院してロング脳波を取ってもらうことにしました。
その場ではっきりと返事をしたので、「そうだよね、白黒はっきりつけたいタイプだもんね」と言われましたよ(;^_^A
筋肉のぴくつきや、数秒の意識消失はビデオを見てもわからないので、自分で気づいたときにボタンを押すよう指導されました。
そうすることで、その時の脳波を確認するそうです。
入院手続きと見学
そのあと、入院の手続きのため、入院病棟に向かい、病棟の見学と入院の予約をしてきました。
看護師長さんが対応してくれたのですが、男性の方で、とても優しい人でした(*´ω`*)
他にも、数人男性看護師がいました。
力仕事もけっこうあるんでしょうね…。
入院するにあたって、飲んでいる薬のことや、ほかの疾患のことも聞かれました。
「自閉症スペクトラムとADHD」と説明すると、師長さんが「ASD,ADHD」とメモしていました。
自閉症スペクトラムをASDと書くなんて、やるなぁ!
そんなところからも、発達障害に理解ありそうだ、大丈夫そうだと安心しました(笑)
見学中、入院中の患者さんがみんな仲いい感じで、廊下をうろうろしていて、ちょっと怖気づいてしまいました。
そこで、師長さんに「割とにぎやかな感じですけど、そういうの苦手なんです…」と言うと。
「その時によって、にぎやかだったり静かだったりするし、無理に部屋から出ろとは言わないから大丈夫。部屋も、できるだけ静かなように配慮はします」とのことでした。
あと、脳波検査は短くて2~3日、長くて10日とか14日くらいだとのことでしたが、2日に1度の入浴の時には電極を外して入浴させてくれるそうで、安心しました。
ロングビデオ脳波の場合、できるだけベッド上でビデオに映る位置にいないといけないので、洗濯はどうするの?と聞くと。
「お風呂に入ったときについでにするか、スタッフに声をかけて」と言われました。
今のところ、心配なことはすべて聞くことができました。
入院を前提に、いろいろ調べておいてよかった…。
どうなることやら…
というわけで、1か月後に入院です。
しかし、これでてんかんと確定しても、結局治療できないんだよな…。
この地球上に、如月のてんかんを治療できる人はいないってことなんだよな…。
つくづく面倒だな、この宇宙人の体は(;´・ω・)