kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

触覚過敏

触覚の過敏

 

私は、触覚も、過敏です。

 

服のこだわり

 

服は、肌触りの良いものでないと着られません。

夏の、涼しげな、表面が凸凹した生地の服が着られません。

動くたびに、肌と擦れて痛いからです。

なので、生地は滑りの良いものを選びます。

基本は、綿100%のもの。

なければ、80%くらいまでなら何とかなります。

 

レースやタグがだめ

 

あと、肌に当たる部分にレースがついていたりするようなものも、着られません。

レースが肌に当たってチクチクするからです。

物によっては、縫い目も擦れて痛いときがあります。

赤ちゃんの服のように、縫い目が外に出ていてほしいです(笑)

 

服のタグも、チクチク、がさがさするので嫌いです。

痒くなるので、すぐに切って捨てます。

 

タオル地が好き

 

逆に、タオル地の物は、肌触りが良くて好きです。

4歳の頃、タオル地のホットパンツを気に入って、そればかりはいていました。

白とオレンジと二色あって。

母親が違うものを、と用意してくれたものを片づけて、自分で勝手にタオル地のホットパンツを取ってきてはいていました。

 

今でも、寝るときはくたくたに柔らかくなったタオルハンカチを持っています。

もう擦り切れて、破れそうなのでそろそろ別のタオルハンカチをくたくたにしなければなりません。

ただ、使いすぎてカチカチになってきたものは、痛いので嫌いです。

それを通り越してくたくたになったものが、いいのです。


帽子が痛い

 

麦わら帽子も嫌いです。

幼稚園のころ、夏の制帽は麦わら帽子でした。

麦わら帽子は、編む都合上、どうしてもてっぺんのところに切れ端がきてしまいます。

その切れ端が、頭のてっぺんに突き刺さって痛いのです。

幾度となく母親に訴えましたが、制帽だからと、無理やりかぶせられました。


首にまとわりつくものがダメ

 

帽子の、あご紐も苦手です。

体育の赤白帽のようなゴム紐は、首が絞まります。

実際に絞まっているわけではないのですが、首が絞めつけられる気がして、苦しいのです。

あまりに苦しくて、吐きそうになります。

だから、いつもゴム紐を引っ張って伸ばしていました。

当然、いつも引っ張っているからゴム紐はすぐ伸びてしまいます。

幼稚園の頃から、帽子のゴム紐をすぐダメにしてしまうので、いつも母に怒られていました。

 

首回りに密着するものが苦手なようで、ハイネックの服も、苦手です。

首回りがかなりゆったりしたものなら、何とか着られます。

職場で制服を着ていた時は、制服の生地が固く、首回りが擦れて痛いので、仕方なくゆるゆるのハイネックを着ていました。

それで多少は慣れましたが、車に乗ったり、歯医者に行ったり、吐き気が出る可能性のある時は、着られません。


皮膚の感覚

 

皮膚に物が付くのも嫌いです。

だから、食事中に手が汚れたら、すぐに洗いに行きます。

家にいないときは、すぐに洗いに行けないので、ウェットティッシュを持ち歩いて、それで手をふきます。

口周りが汚れるのも嫌なので、食べているときにべったりついてしまったら、すぐティッシュなどでふき取ります。

皮膚に物が付着して、べたべたしたり、皮膚に物がくっついている感触が嫌なのです。

常に皮膚が圧迫されているような感じです。

化粧だけは、何とか慣れました。


口の中は一番ダメ

 

歯医者で口の中を触られるのも嫌いです。

自分から見えないところで何かをされている不安もありますが。

何より、デンタルミラーで触られるのが嫌なのです。

金属で触れられると、ビリビリします。

静電気で「ばちっ!」となるよりも軽い、びり!っとした感じです。

 

そして、ミラーは最初は冷たいけど、途中から体温で温められて、ぬるくなってきます。

そのぬるくなった金属が、気持ち悪いのです。

だから、最初から温度が変わらない人間の手だと、何とか我慢できます。


カトラリー

 

金属製のスプーンやフォークも苦手です。

デンタルミラーと同じで、ビリビリするからです。

だから、スプーンやフォークは、口の中に丸々入れてしまうことはありません。

端だけ口の中に入れて、食べます。

プラスチック製のスプーンやフォークは問題ありません。

木製だと、分厚いものが多いので、異物認識されて吐きそうになります。

割りばしも、ちょっとしたささくれが手に当たったり、、唇に当たって痛いので苦手です。


人との距離にも影響

 

これは触覚過敏に入るのかはわかりませんが、電車で隣の人とくっついて座るのも嫌いです。

少し離れていても、20センチ以内の隣に人がいると、肌が粟立ちます。

ぞっとします。

くっついていないのに、触れられているような感覚に陥ります。

だから、電車ではできるだけ、長椅子の一番端に座ります。

それでもダメなときは、ドアの前に立ちます。

 

大阪に住んでいたころ、地下鉄で通勤していたことがあります。

通勤電車は、全員が密着してきます。

もう、死ぬかと思いました。

とても不快で、出勤したころには力が尽き果てていました。



触覚については、こんなところでしょうか。

結構、不便と言えば不便です。

味覚過敏・鈍麻

味覚の過敏

 

私は、味覚過敏も持っています。

どうしても苦手な味というものがあります。

 

一番嫌いなのは、サンショウです。

あの味が、もう頭の中で爆発する感じで嫌なのです。

あと、サンショウは口の中がしびれます。

これは、サンショウには麻酔と似た成分が入っているからだそうです。

しびれて、口の中がぼわぼわする感じが気持ち悪いのです。

もしかしたら、これは触覚過敏に入るのかも。

 

メーカーにこだわる

 

カレーも、特定のメーカーのカレールーで作る、家のカレーしか食べられません。

どうも、スパイスの問題のようです。

トウガラシやわさびの辛さはわりと平気なのですが。

カレーに入っているスパイスのどれかが、ダメなようなのです。

あと、レトルトのカレーは油が合わないのか、お腹が壊れます。

だから、外食でカレーは食べられません。

 

鮮度が肝心

 

魚も、一度冷凍された魚は食べられません。

ものすごく生臭いからです。

私は海沿いに住んでいます。

近海でとれて、その日のうちに生で販売される魚なら、食べられます。

これは、嗅覚過敏とも関連があるかも。

味覚過敏で困るのはこんなところかな。

 

味覚過敏が役に立つこと

 

どこかに料理を食べに行っても、この料理には○○が使われている、ということが分かるのです。

あと、家で母が作った料理で、「何か味が足らんな?」と言われたときに、「○○が入ってない。いつもと違うのはそれ。」というと、「あ。それ入れるの忘れた。」なんてこともよくあります(笑)

だから、私はかなり味にうるさいです。

私がおいしいと言った店は、本当においしい店です。

評判が良くても、私が「もう一つだ」と言ったら、それなりのレベルのお店だということです。

 

味覚の鈍麻

 

唯一、酸味には鈍いです。

レモンの酸っぱさが、分からないのです。

だから、から揚げなどに添えられている、櫛形切りのレモンも、平気でかじります。

オレンジでも食べているかのように。

酸っぱいとは思わないのです。

唇がひりひりして痛くなるので、「あぁ、酸性度がきついのだな」くらいにしか思いません(笑)

周りの人が、酸っぱそうな顔をして眺めているのを見るのが、好きです(笑)

一度、私の小さいお友達(保育園児)の前で食べていたら、ものすごく驚いたらしく。

レモンを見るたびに、「○○ちゃん(私のこと)、レモン食べて!」と言われます。

(余談ですが、私は、まだ話せないような赤ちゃんから、小学校入学前くらいの子どもに、非常に人気があります。ストレートにものをいうことと、言葉を介さないコミュニケーションが得意だからかもしれません・笑)

 

梅干しも、かなり強烈な酸っぱさでないと、分かりません。

みんなが酸っぱい!という梅干しを、平気でまるごと一個口に放り込みます。

 

酸っぱさが売りの、ピュ○グミなんて、どこに酸味があるのかわかりません…。

 

私の味覚は、こんな感じでアンバランスです(笑)

嗅覚過敏

嗅覚の過敏

 

私は、嗅覚も過敏です。

家に帰った時に、家の外にいる時点でその日の夕飯がわかるときもあるくらい(笑)

カレーや、カレー粉を使った料理なんかだと、一目瞭然(一嗅瞭然?)です。

みんなが嗅ぎとれないくらい、些細なにおいにも、反応します。

職場で、誰かがどこかで食べてるご飯のにおいが分かったり。

普段着で来てる魚屋さんが、匂いで分かったり。

医療関係者や、食品産業の人も、普段着になってても分かります。

それぞれ、独特のにおいが染みついてますから。

 

香料が苦手

 

少しでも香水をつけている人が、苦手です。

香水が臭い。

化粧品のにおいも、嫌いです。

香水がきつい人がいると、頭痛がして吐きそうになります。

犬の鼻と同じ位かも…。

だから、デパートの化粧品売り場なんて、通り抜けるだけでも苦痛です。


電車なんかで、香水や化粧品のにおいが強い人の近くになると、もう死にそうです。

地下鉄の駅や電車は、空気がよどんでいて気持ちが悪いです。

家の中でも、締め切ってると人間のにおいが立ち込めて、臭いと思うときがあります。

 

公衆トイレがダメ

 

公衆トイレは、臭くて嫌いです。

それを、匂いでごまかそうと、芳香剤が置いてあることがありますが。

あれは、最悪です。

人工のにおいは、基本臭いです。

その臭いにおいで、トイレ独特の臭さを消すわけです。

両方混じって、とんでもない悪臭になっています。

 

 芳香剤もダメ

 

昔のタクシーは、芳香剤を使っていることが多かったです。

私は、小さいころから車独特のにおいが苦手でした。

そのせいで車酔いすることもありました。

その車独特のにおいと、芳香剤が混ざった臭いも、耐えられないもので。

タクシーは、絶対乗りたくない乗り物でした。

最近のタクシーは、あまりきついにおいがしないので、何とか乗れます。

 

人工的なにおいは一番しんどい

 

人工のにおいが嫌いなので。

最近の、なんでもかんでもフレグランス!という流行が大嫌いです。

何で「ムシュ○ダ」なのに、匂い付けるの?

無臭じゃなくなってるじゃないか!!

 

制汗剤も、無香性じゃないとダメです。

せっけんの香りまでは、何とか許せます。

高校時代、みんなが自分の好きな香りの制汗剤を使うから、体育の後なんかは、匂いが全部まじりあって臭かった!


嗅覚過敏の対処の難しさ

 

嗅覚過敏は、仕事に生かせるかもしれないけど、なかなかそんな仕事はないし。

第一、匂いが苦手なんだから、その苦手なにおいを嗅ぐ仕事に耐えられるのかどうか。

 

嗅覚過敏は、鼻をふさぐわけにはいかない(息ができなくなる)から、どうしようもない。

とにかく、新鮮な空気を求めて、自分が逃げるしかない。

だから、電車ではドアの近くの席を取る。

混んでいるときは、ドアの前に立つ。

そうすれば、ドアが開いた時に新しい空気が取り込めるから。

 

嗅覚過敏も、結構曲者です。

生活するのに、回避するテクニックが必要です。

絵の新作「ペガサス」完成!

絵の新作が完成しました。

お題は「ペガサス」です。

 

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今回は、ペガサスが白なので、周りに色を塗りました。

猛烈にペガサスが描きたくなったんだけど、救いを求めてたのかな…。

 

↓線画

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↓完成

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次は、また白黒の細密画を描く予定です。

視覚過敏

視覚過敏

 

私は、人混みに行くと、混乱します。

そして、酷く疲れます。

頭が痛くなります。

酷いと、吐きそうになります。

所謂、「人酔い」の状態になります。

 

なぜかというと。

目の前で、沢山の人がうごめくからです。

一人一人の人間が、それぞれ違う色や形の服を着て。

目の前を通り過ぎていきます。

カラフルな色の洪水が、わさわさとそれぞれ違う動きをしながら。

そして、お店の看板や建物も、沢山の色や形があって。

私の横を通り過ぎていきます(本当は私が歩いてるんですけど)。

 

もう、目が回りそうです。

ざわざわとうごめく、人間たちの集まりは、まるで何千匹ものアリがかたまってうごめいているよう。

想像すると、ぞっとしませんか?

私には、人混みもそれと同じ状態に感じられるのです。

 

視覚情報が多くて脳がパンク

 

多数派は、これらの情報を、意味のないものとして、脳が勝手にカットするそうです。

でも、私の脳にはそんな便利機能がついていません。

だから、すべての情報が、脳に一気に流れ込んできます。

情報の洪水です。

そして、脳がパンクします。

 

だから、人混みが嫌いです。

 

夜の街なんかだと、お店の明るい光がもれていたり。

看板がチカチカ光っていたりするし。


光が苦手

 

私は、光も苦手です。

目に突き刺さります。

日中は、太陽の光がまぶしいです。

自転車に乗っていても、前が見えません。

まぶしすぎて、目を開けられないからです。

サングラスでもダメなので、釣りなどで使う偏光グラスを使っています。

それでも、まぶしすぎてダメなときもあります。

最近の道路は、アスファルトにガラス片を混ぜてあって、それが太陽光を反射して、すごくまぶしいです。

あと、横断歩道とかの白線も。

道路は、夜になると車のライトでギラギラすることもあるし。

学校の運動場も、砂が光って地獄だった。

まぶしいところにしばらくいると、酷い頭痛に襲われます。

これはもしかしたら、てんかんとも関係しているかもしれません。

 

蛍光灯も、一年くらい使った使い古しの物でなければ、まぶしいです。

本などの紙が、光って読みにくくなります。

パソコンの輝度も、最低にまで落としています。


特定の模様や文字

 

そして、特殊な模様や、特殊な形の文字を見ると、目がチカチカして頭がグルグルすることがあります。

相撲の番付みたいな文字(歌舞伎とかでも使う文字)も、目が回りました。

 

逆に言えば

見たものの情報が、カットされずにすべて入ってくるということは。

膨大な情報を、一度に受け取ることができるという「能力」でもあります。

だから、一度見たら、同じものを再現出来たり。

一度見た道は、間違えることなくたどれたり。

逆再生して、逆の順番でたどることもできます。

 

細部に注目

 

そして、すごく細かな部分に注目しています。

木を見て森を見ず、という状態です。

小さな部分に分解してみていくので、それらをつなぎ合わせて全体を把握するまでに、時間がかかることもあります。

そのかわり、細かい部分の違いに気づいたりすることも多々あります。

本の誤植なんかは、結構気付きますね(笑)

 

テレビを見ていても、全体の画像ではなく、背景の一部などを見ています。

だから、俳優さんの顔なんて見ていません(笑)

背景に写り込んでいるおもちゃをみて、「あれ欲しい!」と言ったり。

小道具として使われているお皿を見て、「あれ100均(100円ショップ)で売ってた!」と言ったり。

トーリーよりも、そんな細かいところを見ています。


視覚優位

 

視覚過敏であることは、視覚優位であることとも関係すると思います。

だから、目で見たほうが、理解が早い。

考え事をする時も、画像で考えます。

全てのことを、「目で見る」もしくは「目で見るように」して感じ取るのです。

「見て技術を盗む」、職人タイプですね。

 

あと、人と目を合わせるのが苦手なのも、視覚過敏に入るのかな…。

人と目が合うと、凄い圧力を感じます。

圧倒されてしまって、話ができなくなることもあります。

目力ってやつ?(笑)


得をしたことはあまりないかな?

 

今のところ、視覚過敏で得をしたことはあまりない…かな。

色の組み合わせなんかは、視覚過敏が役に立ってるかもしれないけど。

まぁ、何とか対策を立ててやっていくしかない感じですね。

頭が痛くなるのは、鎮痛剤を使ってごまかして。

 

雨の日とか、日暮とか、そんな明るさがちょうどよいのです。

そのころのお出かけは、好きです。

聴覚過敏

自閉症と感覚過敏

 

自閉症スペクトラムの人は、一般的な人と感覚が違っていることが、分かってきています。

五感のそのうえ、第六感まであるのでは、という人もいます。

 

私も、感覚過敏があります。

しかも、五感すべてが過敏です。

(一部、痛覚は場所によって過鈍です)


感覚過敏・私の場合

 

私は、耳が聞こえすぎています。

どのくらいかというと。

締め切った2階の部屋でいるときに、3階の洗面所で物が落ちた音が聞こえます。

そして、それがプラスチック製品であるとか、落ちたものの材質まで分かります。

また、3階の締めきった部屋にいて、2階の締め切った部屋で湯沸かし器が「もうすぐ お風呂が沸きます」という音声が聞こえます。

 

声が聞こえない

騒音と騒音以外の音の区別が、つきません。

周りのガヤガヤという喧噪と、目の前にいる人の声が、聴き分けられないのです。

 

一般の人は、脳が勝手にフィルターをかけるので、喧噪と、聞くべき人の声をよりわけて、声だけ抽出して聞くことができるそうです。

一般の人に、喧噪と声が聞き分けられない状態を体験してもらうには、録音した生活音を聞いてもらうといいと思います。

録音したものは、ざわざわとして音声が聞き取りにくいと思います。

それとおなじです。

 

だから、周りが騒がしいと、いくら目の前で話してもらっても、その人の声が聞こえません。

ところどころ聞こえてきたりするので、その時は、単語と単語の間を推測で補って、話を聞いています。

会話で虫食い問題を沢山説いているような感じです。

だから、話すと頭が疲れます。

 

目の前の人の話が聞こえないくせに、数メートル離れた人の声は聞こえたりします。

だから、離れたところの人の話が気になると、目の前の人の話は聞こえなくなります。

音の距離感がつかめないのです。

全ての音が、すべて同じ大きさで耳に入ってきます。

脳が、「この音はいらない」、「この音は少し聞いていればいい」、「この音は必要だから大きく」、という処理が、できないのです。

 

喧騒で疲れる

ザワザワしている音は、すごくしんどいです。

なぜしんどいのかは、分かりません。

もしかしたら、喧噪と人の声などを聞き分けようとして、脳がパンクするからかもしれません。

通勤時間の大阪の地下鉄の駅なんて、ザワザワしすぎてめまいがします。

座り込みそうになります。

とてもイライラします。

人混みに出かけると頭痛がして一気に体調が崩れるのは、聴覚過敏が大きな要因だと思います。

(もちろん、視覚過敏も要因です。またの機会に触れます)

 

モーター音が苦手

電車や車のモーター音の、高音域と低音域が苦痛です。

もしかしたら、普通の人が聞こえない音域が聞こえているかもしれません。

特に、工事車両や、発電機の音は酷いです。

 

高音域は脳に突き刺さり。

低音域は、脳を揺さぶります。

頭の中で、脳が音に共鳴して、ぶるぶる震えます。

頭が気持ち悪くて、吐きそうになります。

 

子どもの叫び声や、ヒステリーを起こした女性のキーキー声みたいな甲高い声は、耳に突き刺さります。

稲妻型をしていて、それがたくさん耳に突き刺さってきます。

すごく痛いです。

耳をふさぎたくなります。

 

食器の音

食器がぶつかる音。

お皿に、ナイフやフォークが当たるガチャガチャという音。

お皿同士がぶつかるガチッという音。

あれも、苦手です。

レストランに行くと、人の声と食器の音で、頭の中がぐちゃぐちゃになって、パニックを起こしそうになります。


音の圧力を体感するには

音の圧力を、身をもって体験するなら、大きな音量を出しているアンプの真正面に立ってみるといいでしょう。

ものすごい音圧です。

同じ音をずっと鳴らし続けていると、身体に大きな圧力を感じます。

音源側から、身体がズシッと押されているような感覚に陥ります。


対策

だから、私は音が苦手です。

好きな音(ウインド・チャイムや風鈴など)もありますが。

苦手な音をさえぎるために、状況によって、イヤーマフを使うこともあります。

イヤーマフは、一見大きなヘッドフォンをしているようにしか見えません。

最近では、騒音をカットし、人の声のみ抽出する、デジタル耳栓というものが登場し。

それを使うこともあります。

職場で使う許可も、得ることができました。


いい面もある

ただ、この聴覚過敏で、私は得をしたこともあります。

それは、音楽で役に立ちました。

 

微妙な音程のズレが、私にははっきりわかります。

他の人が、ズレに気付かないようなわずかなずれも、認識できます。

救急車のサイレンの音が、サイレンの機種によって違うことも分かります。

パトカーと消防車のサイレンの音が微妙に違っていることも。

パトカーと覆面パトカー、そして白バイのサイレンの音がすべて違うことも。

ヘリコプターも、民間機と消防・県警のヘリ、そして自衛隊機の音の違いが分かります。

 

また、機械の音がいつもと違うこともわかります。

電子レンジの「ブーン!」という音が、最近変だなと思ったら、しばらくして壊れた、なんてこともありました。

 

そして、倍音が聞こえます。

音がぴったり合った時に、他の音が聞こえることがあります。

この他の音を、「倍音」と呼びます。

音の波形が、そういう現象を生み出すそうです。

たとえば、「ド」の音がぴったり合えば、5度上の「ソ」の音が聞こえます。

「ド」と「ソ」が、絶妙な具合で合えば(一応決まりがあります)、「ミ」の音が聞こえます。

この倍音に合わせて「ド」「ミ」「ソ」をならせば、綺麗な和音になります。

※ピアノは平均律(すべての音が均等に並んでいる)ので、音のうなりをふくんでしまい、どうしてもきれいな和音にはなりません。

 きれいな和音とは、純正律での、音のうなりのない和音のことです。

 

訓練しても、なかなか聞こえるようにならないようで、大学の吹奏楽では倍音が分からない子がたくさんいました。

 

こういう点では、私の聴覚過敏は良い方向に力を発揮しました。

 

あと、人の顔が覚えられない私は、声で相手を認識します。

声で、前に会ったことがあるかどうかが分かります。


うまく付き合うしかない

日常生活では、聴覚過敏は辛いことのほうが多いです。

そして、聴覚過敏は慣れることも難しいです。

でも、どこかで役に立つかもしれない。

だから、辛いときはイヤーマフやデジタル耳栓などのツールで、身を守り。

うまく付き合っていくしかないのかな、と思っています。

共感覚

不思議な感覚、共感覚について書きたいと思います。

これは、直接発達障害と関連するかどうかは、分かっていませんが、発達障害と関連する可能性も指摘されているようです。

確かではありませんが。

 

共感覚とは、特定の音に色が見えたり、形が見えたり、また特定の文字・数字に色を感じたり形を感じたりすることです。

凄い人なんかは風景が見えたりするみたいです。

円周率に風景を見る人もいるみたいですね!

色や形以外にも、匂い・味・触覚を感じる人もいるようです。

原因はよくわかっていないようですが、赤ちゃんの頃の脳の神経の刈込が上手くいかなかったために起こるとも考えられるそうです。



私は、絶対音感を持っています。

5歳から、ピアノを習っていました。

その中で、身につけたのだと思います。

「アタル」でも出てきましたが、微妙な音のズレも分かります(さすがに、Hzまでは当てられませんが…)

 

あと、完全に覚えられるわけではありませんが、1・2回音源を聞くと、だいたい初見で演奏できます。

ピアノだけをやっていたころは、先生が一度弾いてくれたお手本を覚えていて、ろくに楽譜を見ずに弾いていました。

吹奏楽を始めてから、やっと自分が楽譜を見ていなかったことに気づきました(笑)



そして、それぞれの音に、色が見えます。

見えると言っても、頭の中のスクリーンに、色が映し出されるといった感じです。

たとえば。

 

ド→クリーム色(音の流れによっては赤)

レ→オレンジ

ミ→黄色

ファ→黄緑

ソ→水色

ラ→紫

シ→紺

 

といったような色が見えます。

単音だけでなく、和音(何種類か重ねた音)にも色が見えます。

中間色だったり、微妙なコントラストの違いのある色だったりします。

あと、音楽によっては、絵が見えたりもします。

その中には形があったり、その形がくるくる回っていたり。

 


これは、モーツァルトの「キラキラ星変奏曲(ねぇ、ママ、聞いて!)」のイメージ。

色とりどり、次々と色がグラデーションを描いて移り変わります。

上の、ドレミ表に当てはめてみてください。

太いボーダーが二つ分。細いボーダーが一つ分。

背景は、「ドドソソララソ ファファミミレレド」です。

 


これは、同じくモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」のイメージ。

てかてかしたお花が、くるくる回って、透明のシャボン玉みたいなふわふわした球体が浮かんでいます。

 

特に、モーツァルトの曲では、頻繁に起こります。

彼も発達障害の可能性が指摘されていますし、もしかすると作曲中に色が見えていたのかもしれませんね。

 

あと、別の作曲家の「別れの曲」では、薄暗い部屋で、暖かい暖炉の前に座る女性の絵が見えます。

悲しいシーンじゃないんです。

楽しかった思い出に浸っている女性。

 

どの曲も、とても有名な曲です。

検索かければ、音源拾えるはず。

 

もう一つついでに。


これは、雅楽のイメージです。

濃い紫と、ゴールドが、見えます。



どうですか?

音楽を、音だけでなく、色や形、風景として楽しめる。

結構得してると思いません?(笑)

共感覚は、持っていて邪魔になるものではないし、むしろ心地良い世界なので、本人もあまり口にしたりはしないようです。

きらきらくるくるする曲は、大好きです。

カレイドスコープ(万華鏡)が好きなように。

 

私も、ほかに数字の1は赤と言うように、文字に色を感じることもあります。

味に形を感じることもあります。(これはとげとげした味だ、とか)

 

こんな風に感じてる人もいるんだよっていうお話でした。