kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

顔が覚えられない

顔と名前が一致しない

 

私は、人の顔が覚えられません。

というより、顔と名前がなかなか一致しません。

 

顔を覚えていたら名前が分からないし、名前を覚えていても顔が分からない。

だから、学生時代の部活では、ずいぶんと苦労しました。

一年経っても、後輩や先輩の顔と名前が一致しないんですから…。

 

相貌失認?

 

相貌失認という、相手の顔が認識できないという症状があるようですが。

私の場合、そこまではいかないかもしれません。

でも、よく知っている人の顔を、思い出せないことがよくあります。

輪郭や髪型、メガネなどで判断していることが、多いです。

顔の真ん中に「?」が書かれているような感じです。

目と鼻と口がありません。

話をする時にまともに相手の顔を見ていない、ということも原因かもしれません。

写真を見て初めて、「あぁ、この人はこんな顔なんだ」と覚えることも多々あります。

 

声で相手を識別

 

そして、私は大抵の場合、相手を声で認識します。

この声は○○さんだ、向こうから聞こえてくる声は○○さんだ、といった感じです。

一度しか会ったことがない人でも、印象的な出来事とセットで覚えた声は、すぐに思い出せます。

 

たとえば。

職場にいたときは、面倒な客に当たった時、声で「あ、この人前にももめたな」と記憶がよみがえります。

同僚には、驚かれました(笑)

顔を見ても全く分からないのに、声で判断できます。

昔会ったことがある人で、その人かどうか、顔で判断できない場合は、声で判断します。

声で判断した方が、確実にその人かどうか、分かります。

 

なぜ顔がわからないのか

 

視覚的な刺激には敏感に反応するのに、どうして顔が分からないんでしょう。

不思議です。

もしかして、顔というのは刺激が強すぎて、視覚的情報としては大きすぎるのかもしれません。

輪郭や髪型までは読み込めても、目・鼻・口までは読み込めない、という感じでしょうか。

それで、これまた過敏な聴覚で、情報を補っているのかもしれません。

 

でも、不思議なことに、赤ちゃんや小さい子の顔は、真正面から見ることができるし、覚えることができるんですよね。

無垢な子どもの顔は、真正面から見ることができる。

でも、表情が豊かになり、いろんなことを目で伝える年齢になると、もう顔が見られなくなります。

やっぱり、情報量が多くなると、負担を減らすために、自動的にその回路をシャットダウンしてしまうのかもしれません。