kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

男性の声が怖い

男性の声がなぜか怖い

 

私は、男性の声が聞こえると、とても居心地が悪くなるんです。

特に、60代くらいの男性の声。

 

最初は、理由が分かりませんでした。

でも、最近、やっと理由が分かりました。

理由は、二つあります。

 

大きな声が怖い

 

一つは、声が大きいこと。

60代くらいの男性は、気が短い人がちょこちょこいます。

そのため、すぐに声を荒らげるんですよね。

そうすると、声は自然と大きくなります。

自身の耳が遠くなり始めていて、声が大きくなってきているというのもあるのかもしれませんが。

その声が、私にとっては恐怖であり、痛いのです。

 

声が低い

 

もう一つは、声が低いこと。

最近、テレビ番組で知ったのですが、男性が声変りをするようになったのは、類人猿から人類へと進化した後らしいのです。

なぜ声変りをするのか。

それは、敵を威嚇するには、低い声の方が効果があるから、らしいのです。

犬のうなり声って、怖いですよね。

あれも、威嚇するときの声です。

 

低くて大きな声を出す。

これって、完全に威嚇するときの行動です。

本人たちは、無意識なのでしょう。

 

そして、大多数の現代の人間は、本能を忘れて生きています。

だから、あまり気にすることもないのかもしれません。

 

本能が強い人たち

 

でも、ASD(自閉症スペクトラム)の人間は、大多数の人間より、本能が強いのです。

だから、私は、「低くて大きな声」を、本能的に恐れているのだと思うのです。

そうとしか思えません。

 

恐怖を感じる

 

外で近所のおじさんが奥さんか誰かに文句を言っているのを聞くだけで、理由もなくイライラします。

そわそわして、逃げたくなります。

家の中でも、父親の声が床や壁、天井を伝って(階下での話し声も、天井→床と伝って聞こえます)聞こえてくると、とても不安定になります。

とにかく、声を聞きたくないのです。

本当に、落ち着きません。

本来聞かなくてもいい音まで聞いてしまう聴覚過敏が、拍車をかけています。

 

全部がダメなわけではない

 

どの男性の声もダメだというわけではないのです。

おそらく、周波数の違いだと思うのですが、大丈夫な声もあるのです。

あと、声量の問題と。

周波数が低ければ低いほど、声量が大きければ大きいほど、怖いようです。

周波数が低くても、トーンを落として話してくれる人の声は、大丈夫なのです。

感情的になられると、女性の声でもダメなときもあります。

 

結構いる

 

バリバラという番組で、聴覚過敏の話が出たときに、ツイッターで同じく聴覚過敏を持つ人と話しました。

そのうち一人は、やはり男性の大き目の声が苦手だと言いました。

そして、兄弟が声変りをしてから、兄弟の声もダメになった、と。

 

それを聞いた私は、私の仮説は正しいのかもしれない、と思いました。

私たちは、本来人類が持ち合わせている本能が、特に強く表れている人間なのだろう。

だからさまざまなことに恐怖を抱き、自分の身を守るための行動にでるのだろう。

と考えているのですが、それが正しい気がするのです。

 

常に安全であろうとしている

 

要するに、安全側を取っているわけです。

多くの物を安全だとみなすより、多くの物に危険を感じていた方が、本当に危険な目に遭う確率は、低くなります。

感覚が、油断せずに生きている、野生の動物と同じだと思うのです。

 

もし、世界がノアの方舟のような状態になった時。

生き残るのは、異常を早急に察知した、ASD者なのかもしれません。