kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

主治医の考え(精神科通院)

今日は、メンタルクリニックの定期通院日でした。

土曜日が臨時休診だったためか、ちょっと人数が多くて、3時間待ちでした。

 

いつものように気分表を提出して、それを読んでもらいました。

といっても、ずっと天気も悪かったし、こんな気候なので「だるい、眠い」しかないんですけどね(;^_^A

 

 昨日、Twitterで知能検査(WAIS)関係の話をしていました。

最近、発達障害はWAISの結果で診断された、と言った話を多く耳にします。

しかし、WAIS自体は発達障害の検査でもなんでもなく、本来発達障害の診断には必要ないとされています。

診断のための補助資料として使うことは多いようですが。

 

現に、私もWAISを受けたのは診断から2年後くらいでしたし、自ら希望したからでした。

 

「WAISで診断」について、主治医に聞いてみたかったので、気分表に書いておいたところ。

先生が待ってましたとばかりに語りだしました(笑)

主治医曰く、「WAISだけで診断するのはただのバカ!」らしいです。

言い方…(笑)

 

WAISはあくまで、「ある一瞬の、断片的な能力をはかるだけのもの」と言っていました。

だから、それでその人のすべてがわかるわけではないし、ましてや診断できるものでもない、と。

 

また、DSMの診断基準に当てはまるというだけで、診断するのもありえない、と言っていました。

DSMは、簡略化した薄い本と、例外などの注釈が書かれている、辞書のような大きな分厚い本がセットになっているそうです。

それの簡易版の診断基準だけを読んで、「基準に当てはまるから」と病名を決めている医者も実際にいるそうで。

例外も何もかも無視してしまっているのは、恐ろしいですね…。

 

「患者の背景(成育歴、生活環境など)は?」と聞いたら、「そんなもの知らん。基準にあてはまるから診断した」と答えた医者もいたとか…(-_-;)

他にも、「それはちょっとひどすぎじゃない?」という医者の話も聞きました。

 

「医者ガチャ(ガチャガチャを引くように、当たり外れがある状態)」については、主治医も認めていました。

「ダメならさっさと次にいけ、医者を変えろ」というのは、主治医も言っていました。

「僕(主治医)だって、最初はよくても途中で合わなくなるかもしれない。そんな時はいくらでもよその病院に行ってくれて構わない」と。

今のところ、変える気はないけど、そういってくれる先生でよかったなーと思います。

 

ついでに、主治医のポリシーを聞くこともできました。

「僕はね、カップラーメンを出す店じゃなくて、自分がおいしいと思うラーメンを作って出したいんよ。」と。

つまり、だれでも同じ手順で同じように診断しちゃう医者じゃなくて、患者本人をしっかりと見て、その人に合った医療を提供したい、ということのようです。

それが面白い、とも言っていました。

  

なるほど…。

というか、患者にこれだけ精神科医療について熱く語る医者って…(笑)

ここに書いた以外にも、いろんなことを話していました。

ギョーカイの裏事情や愚痴まで聞けて、とても面白かったです。

 

いったい誰が診察を受けているのかわからない状態でしたが、こんな感じで今日の診察は終了。

ぼちぼちなめなめ、生き延びるだけです(*^^)v