kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

姿勢保持の問題・研究

以前、「うまく座ることができない」という記事を書いたことがあります。

その後、いろいろ試してみたのですが、やはりいまいちしっくりこなくて、さらに研究を進めてみました。

 

それが比較的しっくり来ているように思うので、結果を報告しようと思います。

 

まず、私が「うまく座ることができない」というのは、椅子からずり落ちてしまう、ということです。

私の場合、横にはあまりずり落ちないのですが、前に滑って落ちてしまいます。

 

そのため、下の絵のように、片足を座面にあげて、体が前に滑らないようにロックしたり。

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下の絵のように、椅子の脚に自分の足を絡めて体をロックしたり。
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椅子の上に体育座りをしてしまったりと、とにかく「行儀が悪い」と言われる態勢でいることが多いです。

また、きちんと座っているように見えるときは、椅子にとても浅く腰かけて(お尻が少し椅子に乗っている状態)、足をしっかりと地面につけているという、不自然な座り方になっていることが多いです。

 
今までは、座椅子で作業をしてたのですが、どうも体に負担があるので、机と椅子を購入しました。
足が床にしっかりとついていないと、椅子の脚に自分の足を絡めてしまう上に、足置き台では足が前後左右に逃げてしまうため、椅子の高さ自体を調節できるものを選びました。
 
それが、これです↓
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作業のほとんどが、絵を描くことなので、天板の角度が0~40度まで可動式の机を選びました。
また、このデスクセットは3歳から使えるもので、学校の机・椅子と同じように高さ調節ができるようになっています。
お値段1万円。
高くなく、試しに使ってみるにはちょうど良い値段でした。
 
椅子は36センチ。
机は64センチが、私にぴったりの高さです。
小学校中学年~高学年くらいのサイズになるでしょうか。
 
椅子に座っても足の裏は床にしっかりとついています。
その状態で、前にずり落ちることはずいぶん減りましたし、座っていても楽になりました。
 
ただ、まだ少し力を抜くと前滑りしてしまうので、車いす用のクッションを購入して、それを使って座っています。
 
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上の絵のように、クッションはお尻と膝では5センチ差があり、膝側が高くなっています。
くさびのようになっていて、前滑りを防止できます。
また、ふとももに沿うように、座面が緩やかなW型になっているので、足の外転や内転を防ぐこともできます。
 
これで、すごく楽に、机に対してまっすぐ座っていられるようになりました。
座ることに対して注意をもっていかなくてよくなった分、集中力も上がっています。
 
 
私の場合、きちんと座るにあたって一番大事だったのは、「足の裏が床にしっかりとついていること」だったようです。
 
発達障害の人は、足の裏が何かに接していないと落ち着かない、という話を聞いたことがあります(逆に、何かに触れているのが気持ち悪いという場合もあります)。
まさに、その状態だったのでは…と思っています。
もっと早くに気が付けばよかったのに…(;^ω^)
 
この研究は、お友達2人と一緒にああでもない、こうでもないといいながら話している中から始まりました。
その2人と、私に合う方法は共通点もあれば、違う点もあります。
一人一人、合う方法は違うということです。
 
正しい座り方ができないのは、決して怠けているわけではなく、体幹の問題など複雑に絡み合っている、ということをご理解いただき。
それぞれで、楽に正しく座る方法を探してもらえたらな、と思います。