kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

外見の乱れと精神状態は必ずしも一致しない

元気そうに見えて実はギリギリ

以前、Twitterでちょこっと話題になって、話し合っていたことがあります。

それが、「元気そうに見えて実はギリギリ」。

これ、発達障害の人あるあるだと思います。

 

発達障害の人は、自分の体調がうまくつかめなかったり、自分の状況を理解するのが難しかったりします。

また、「しんどい」と感じていても、それを表現する術を持たなかったり、人に伝えることが難しいことがあります。

生きてきた中で、疲れ果ててぐったりしていると「そのくらいで疲れるはずがない!ちゃんとしなさい!」と言われ続け、ぐったりすることが悪いことだと学習してしまっている場合もあります。

そのため、ニコニコといつも通りにふるまってしまい、どんなにしんどくても「しんどいです」とか「つらいです」をつたえることができなくなっていることがあります。

 

私も、そんなタイプの一人です。

発達障害の人にとって、自分の体調を把握し、それを人に伝え、適切に休むということは、非常に難しいことなのです。

 

身だしなみと精神状態はリンクしない

発達障害の人は、二次障害として統合失調症鬱病躁うつ病を抱えていることがあります。

そうした病気を抱えていると、身だしなみをきちんとすることができないといわれています。

そのことについて、Twitterで少し意見交換をしました。

 

まず、元気そうに見えて実はギリギリの状態で生きていることについて。

医者や心理士でさえ、その状況を見抜けないことが多々ある。

長い時間をかけて、言葉を尽くして説明して、多少わかってもらえてるかも…って思うこともあるけれど、それでもまだまだ理解というにはほど遠い。

能力の凸凹で補い合って、ギリギリいっぱい無理して生きている状態である。

ギリギリまで我慢できちゃう、ギリギリまで踏ん張ってしまう方が、誰も気がつかないまま急に死ぬ、ということがあるので、「死にたい」「しんどい」という信号を発することができない分、危ない。

 

外見の乱れに関して。

うつなどの症状があっても、外見の乱れがないからといって、精神的に安定しているとか、大丈夫な状況であるとは限らない、ということ。

医者ですら、いわゆる「障害者らしい格好」に縛られているのではないか。

(うつの状態であれば、髪はぼさぼさで化粧もしない、いつも同じ服を着ていたり、着衣が乱れているなど)

 

外見の乱れは、男女で分けて考える必要があるのではないか。

女性の場合、外見の乱れが全くないないということはないけれど、男性の乱れとはちょっと種類が違うと思う。

ギリギリの状態でなんとか生きていても、ちゃんと化粧をしているのは、死ぬなら綺麗に死にたいからってところがある。

女性であれば、この心理は前提として考えなければならないのではないか…。

だから、外見の乱れは男女で分けて考える必要があるのではないか…。

 

男性のことはちょっとわかりませんが、女性に関しては、外見と精神状態が直結しないということが多々あるのではないか。

私なら、外で自殺するときに化粧していく。

要するに、私にとってお化粧することは、出かけるときに毎回死に化粧をしているのと同じことである。

 

こういう話を、していました。

私の主治医は男性です。

そして、診断基準を作る人も、今はまだ男性の方が多いでしょう。

ですから、女性の場合、精神状態が身なりに現れないことがあるということが、抜け落ちているのではないか…。

私はそう思っています。

 

こだわりによるもの

発達障害と二次障害がある場合、発達障害の特性により、ルーチンに縛られてしまうことがあります。

ですから、「外出時には化粧をする」と決めてしまっていると、精神状態がどんなにひどかろうと、化粧をしなければならないのです。

これは、こだわりです。

 

女性としての感覚と、発達障害によるこだわり。

これらが相まって、より一層精神状態と身なりが一致しないのではないか、と思っています。