kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

赤ちゃんに人気

やたらモテる

ここ最近、ちょくちょく赤ちゃんにナンパされております(笑)

男女関係なく。

 

皮膚科に行くと、子どもがいます。

小児科と皮膚科を、それぞれ夫婦で開院していて、併設しているので。

子どもがたくさん来るのです。

 

待合で、赤ちゃんもちらほら見かけます。

長い待ち時間、私は退屈しています。

もちろん、赤ちゃんも退屈して、泣きだしてしまう子もいます。

 

時々、こちらをじーっと見ていて、目が合う赤ちゃんがいます。

たいてい、一度目が合うと、赤ちゃんがナンパしてきます(笑)

 

あそんでくれる

赤ちゃんが、こちらをじーっと観察しているので。

私も、赤ちゃんをじーっと観察します。

時々、手を振ってみたり、笑いかけてみたり。

 

すると、赤ちゃんが少し反応を返してくれます。

ママに半分隠れながらこちらを見たり。

微妙ににっこり笑ってくれたり。

 

反応をくれた赤ちゃんには、少しずつ距離を近づけていきます。

手を振る回数を増やしたり。

目が合ったときに笑いかけたり。

 

そうこうしているうちに、赤ちゃんの方から笑いかけてきたり、手を伸ばして私を触ろうとしてきます。

赤ちゃんによっては、勝手に私の顔を使って「いないいないばぁ」をしてる子もいます(笑)

 

そうなったら、もうこっちのもの。

私も手のひらを上に向けた状態で手を伸ばして、赤ちゃんに手を触ってもらいます。

ここで、私から無理に手を触りに行くことはありません。

必ず、赤ちゃんの方からタッチしてくれるのを待ちます。

 

それを繰り返すうちに、どんどん仲良くなっていきます。

その間、一言も言葉はありません。

言葉なんて、必要ないんです。

ただ、アイコンタクトと笑顔とタッチのやり取りだけ。

ただ、それだけで赤ちゃんはとても喜びます(#^^#)

 

とまぁ、こんな感じでナンパされるわけです。

満面の笑みで手を伸ばされたら、もうお相手して差し上げるしかないじゃないですか(笑)

あの天使の笑顔からは、逃げられません。

 

それで、よく、赤ちゃんのママさんから「子どもが好きなんですね」などと言われるですが。

めちゃくちゃ子どもが好きというわけでもないのです。

ただ、小さい子の方から、私に近づいてきて、遊んでくれるんです(笑)

 

なぜなんでしょう…。

私は、子どもにとって「安全な生き物」なのでしょうか。

 

急に「きゃー!かわいいー!」なんて大声を出して。

勝手にべたべたと触ってきたりしないから。

「この人は安全だ」って思うのかもしれません。

 

お近づきのお作法

赤ちゃんも、一人の人間です。

突然大きな声で話しかけられたり、勝手に体に触れられるのは嫌に決まっています。

大人がそんなことされたら、通報しますよね?

 

赤ちゃんとお近づきになるにも、キチンとお作法があるわけです。

まずは、相手を観察する。

こちらに興味がありそうなら、「こんにちは」の意味を込めた笑顔を。

少し距離がちぢんだら、赤ちゃんの方から触れてもらう。

これは、大事なお作法だと思っています。

 

ちなみに、このお作法、動物に触れるときも同じです。

まずは相手を観察する。

少し近づいて、手を差し出してにおいをかいでもらう。

動物がにおいをかぎ終わり、手をなめてくれたら、少しだけ撫でてみる。

そうすれば、逃げられることはまずありません。

 

言葉はいらない

一連のやり取りの中に、一切言葉は出てきません。

私の頭の中には、何の言葉もないのです。

ただ、感覚だけを使って、相手とコミュニケーションを取るのです。

 

大人の人間にするように、言葉をこねくり回してコミュニケーションを取る必要はありません。

お互いに言葉を持たないからこそ、できるコミュニケーション。

だからとても居心地がいいのです。

 

自閉症の人は、動物や古代の人類に近いともいわれています。

おそらく、それは動物や赤ちゃんに近いということでもあると思います。

(赤ちゃんが劣っているというわけではありません。むしろ、純粋な、本当の意味でのコミュニケーションができる存在だと感じています)

 

その思いが、伝わるんでしょうかね…。

大人よりも、小さな子供の方が、分かり合える。

子どもはおとなよりもずっとずっと素直で、賢いと思う。

 

私は、そう考えています。