「薬漬け」について思うこと
薬漬けのこと
ツイッターなどで、「薬漬け」について様々な意見が飛び交っています。
ちょっと思うところがあるので、私なりの考えを書いてみたいと思います。
そもそも、「薬漬け」の定義は何でしょうか?
辞書で調べてみると。
【薬漬け】
患者が過度に薬を服用させられるさま。
とあります。
ということは。
必要な薬を飲むことは、「薬漬け」には当たらないのでは?
私もたくさんの薬を使っている
そういう私も、薬はたくさん使っています。
人から「年寄か!」といわれるくらい、薬の種類が多いです。
今使用している薬を上げてみましょう。
・レクサプロ(抗うつ剤)
・ロキソニン(鎮痛剤)
★皮膚科
・アレロック(じんましんの薬)
・塗り薬3種
★内科
・麦門冬湯(ぜんそくの薬)
・吸入薬(ぜんそくの薬)
・点鼻薬(花粉症の薬)
★神経内科
・リボトリール(不随意運動を抑える薬)
これ以外に、新たな症状が出たり、風邪をひいたり、皮膚が炎症を起こしたときには、抗生剤などの薬が追加になります。
薬漬けとは思わない
これだけ挙がれば、人によっては「薬漬け」というかもしれませんね。
しかし、私は「薬漬け」だとは思っていません。
なぜなら、これらは私にとって必要な薬だからです。
そもそも私は、薬剤過敏の体質ですから、ほとんどの薬が飲めません。
飲める薬を、必要最低限の量で飲んでいます。
ですから、服用量は小児量以下であることもしばしば。
私が生活するうえで、必要な量を、最低限飲んでいるのです。
これ以上増やすと副作用で生活ができなくなります。
これ以上減らすと、障害や病気の症状で、生活ができなくなります。
ちょうどバランスの取れるところを探り、自分で医師に申告し、私自身が服薬を納得したうえで薬を使用しています。
ですから、他人から見たら「薬漬け」に見えるかもしれませんが、私はこれでいいと思っています。
そもそも、過度な服薬ではないのですから、「薬漬け」ではありません。
適切に使用して、少しでも快適に過ごせるように
薬を飲むのが怖いというのは、薬に対してきちんと理解していないからではないでしょうか?
自分自身できちんと薬について調べ、疑問があれば医師や薬剤師に相談し、体に合わないと思ったら中止したり、薬を変えてもらう。
そうして、専門家のアドバイスを受けながら、自分で服薬するかどうか決定する。
自分の生活の困難を取り除くために必要な薬であれば、服薬を恐れる必要はないのではないか、というのが私の意見です。
もちろん、副作用でヘロヘロになっているのに、それでも薬を飲ませられているのであれば、それは「薬漬け」にあたると思います。
副作用でつらい思いをすることは、避けるべきでしょう。
「薬漬け」と思うかどうかは、個人の考え方次第だと思うのです。
薬を飲むか飲まないか。
それは個人の自由です。
そして、それは子どもであっても同じだと思うのです。
たとえ子どもであっても、ある程度きちんと理解し、判断することができるのであれば、子ども本人に服薬を希望・決定する権利があるのではないかと思います。