kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

車の運転

車の運転に向いていない

現代は、車社会です。

都会では、車がなくても生きていけますが。

田舎では、車がなければ移動もままなりません。

車に乗れないと、非常に不便です。

しかし、いくつもの対象に対して注意を払うことが苦手な私には、車の運転は向いていないようです。

 

【※てんかんやその他の診断を受けてからは、運転はしていません。以下は、診断を受ける前の話です】

 

できることとできないことの差が激しい

大学3回生(3年生のことです。関西では○回生といいます)の時、就職活動のことも考えて、自動車免許を取得しました。

自動車教習所で、AT限定の免許を取得。

教習所では、仮免の学科試験は100点満点で一発合格。

なのに、実技は一度失格になってしまいました。

 

生垣の向こうに止まっていた、黄緑色の教習車に気付かなかったのです。

教習車は、青・赤・緑・黄色・黄緑・オレンジの6色ありました。

オレンジは、高速教習車です。

その黄緑色の教習車が、生垣の緑とまぎれてしまって、気付かずに進んでしまい、教官にブレーキを踏まれ失格。

S字・クランクの、クランクは一回目から神業並みの技術で通り抜け(教官は絶対乗り上げる、と言ったけど、ぎりぎりで通過でき、「神業だ!」と騒がれた・笑)。

しかし、S字はどうしても一発で通り抜けられず、結局さいごまで、成功しませんでした。

 

二度目の試験を受け、その時は何とか一度の切り返しでS字を脱出。

路上教習に進むことができました。

危険を察知する能力が鈍いのか、注意がそれていることが多かったのか。

教官に、「頼むからブレーキ踏んで」と何度も言われました…。

 

路上教習では、特に問題もなく、すべて一度で終わりました。

道は、一度通れば覚えてしまうし。

割とスピード狂なところがあり、普通に周りの車と同じスピードで走り。

うっかりすると、車間距離を詰め過ぎて、前の車を煽る始末(笑)

 

同じ教官に当たった友達は、「頼むからもうちょっとスピード出して」って言われたらしい。

真逆だなぁ(笑)

 

交通センターで受けた免許の試験は、無事一発合格。

晴れて、免許ホルダーとなりました。

 

車の大きさがわからない

そのあと、家の車で練習もしました。

当時はエルグランドに乗っていたので、操作が難しかった。

教習所では、ブルーバード・シルフィに乗っていたので、全然感覚が違い、もう、どうしていいやらわからない状態に(苦笑)

ワンボックスは、私には大きすぎて、横幅や前後の間隔が分からず、車庫入れができないのです…。

 

ハンドルとタイヤの角度がわからない

あと、困ったことに、何回ハンドルを回したか、タイヤが今どの位置・どの角度にあるのかが、分からないのです。

だから、バックをしようにも、ハンドルをどちらへ回せばいいのか、分からないのです。

 

不注意

 

更に、ちょっと調子が悪いと、注意力がなくなってしまい、身体が思うように動かなくなります。

そのため、向こうから車が来ていると、頭で理解はしていても、アクセルから足が離れない、なんていうことに陥ります。

実際にそういうことがありました。

相手の車がスピードを落としてくれたので事故には遭いませんでしたが…。

 

運転はあきらめた

そのあと、発達障害の診断を受け、更にてんかんの診断も出たので、全く車には乗っていません。

今後も、乗ることはないと思います。

てんかんの症状がなくなったとしても、不注意があるので、車には乗らない方が良いと思うのです。

でないと、車が殺人の道具と化してしまいます。

 

とっさに身体が上手く動かないようでは、飛び出してきた人間を避けることができません。

回りが皆、上手に運転していても、いつ何が起こるかわかりません。

そんな時に、とっさの対応ができないのであれば、乗るべきではない、と思うのです。

 

だから、私は常に自転車移動です。

愛車は、真っ赤な消防車みたいな自転車です。

今は障害者手帳といっしょに、福祉バスカードをもらっていますから、時々バスにも乗ります。

でも、田舎ですから、バスでどこへでも行けるわけではありません。

とても不便です。

 

本当は、車に乗れたら楽なのですが。

人の命を奪ってしまいかねないので、我慢です。

理由があって運転ができない人に、もう少し優しい交通環境になれば、と思います。