kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

発達障害と原始反射

原始反射

原始反射というのは、生まれたての赤ちゃんが、生きていくために備え持った力のことで、意図せずする行動のことです。


たとえば、赤ちゃんのほっぺをつつくと、そちら側へ顔を向け、口をむにゅむにゅ動かします。

これは、お母さんのおっぱいをさがして、飲むための反射です。

これがないと、赤ちゃんは生きていけません。


他にも、把握反射と言って、手のひらに触れるとギュッと手を握る反射があります。

これは、人間がサルだった時の名残。

お母さんにしっかりつかまって、振り落とされないための反射です。

抱っこされてる赤ちゃんが、お母さんの服を握りしめているのを、よく見かけますね。


この原始反射は、ある程度の時期を過ぎると、消えてなくなってしまうものです。

ところが、原始反射が上手く消えずに、残ってしまう場合もあるようなのです。

発達障害を抱える人には、割と残っている確率が高いという説もあります。

 

生活における困難と原始反射

たとえば、把握反射が残っていると、鉛筆などをギュッと握りこんでしまい、うまく文字が書けなかったりします。

 

何という反射だったか忘れましたが、腰のあたりの、ある原始反射が残っていると、椅子にうまく座っていられなくて、そわそわしてしまうそうです。

これは、生まれるときに、産道を通り抜けるための反射だそうです。

それが、いつまでも残っていると、生活をするうえで障害となってしまうこともあるそうです。


私は、鉛筆やペンを強く握りこんでしまう癖があります。

力を抜こうとしても、どうしても手に力が入り、抜けないのです。

一度など、強く握りすぎて、シャーペンの本体を折ってしまったことがあります。

筆圧も高く、万年筆の先を折ってしまったこともあります。

力の加減が、できないのです。


「原始反射」というものを知り、発達障害者にはそれが残存している可能性が高いと知った時、私にもそれが残っているのかもしれない、と思いました。

原始反射が残っているかどうか、試す方法を見つけて、それをやってみました。

とても簡単な方法なので、試しました。

私は専門家ではありませんので、確実ではありませんが。

私にも、原始反射が残っているかもしれないことが、分かりました。

 

共感覚があったり。

原始反射が残っていたり。

私の脳は、余分な神経回路の刈込が、適切な時期にうまく行われなかったようです。

自閉症スペクトラムも、神経回路の刈込に問題がある、という指摘もあります。


赤ちゃんが生き残るために持って生まれてくる原始反射。

それが、成長した後にも残っていると、障害となる。

生きるための能力が、生きていくうえで邪魔になる。

困ったものですね(^▽^;)