原始反射
原始反射というのは、生まれたての赤ちゃんが、生きていくために備え持った力のことで、意図せずする行動のことです。
たとえば、赤ちゃんのほっぺをつつくと、そちら側へ顔を向け、口をむにゅむにゅ動かします。
これは、お母さんのおっぱいをさがして、飲むための反射です。
これがないと、赤ちゃんは生きていけません。
他にも、把握反射と言って、手のひらに触れるとギュッと手を握る反射があります。
これは、人間がサルだった時の名残。
お母さんにしっかりつかまって、振り落とされないための反射です。
抱っこされてる赤ちゃんが、お母さんの服を握りしめているのを、よく見かけますね。
この原始反射は、ある程度の時期を過ぎると、消えてなくなってしまうものです。
ところが、原始反射が上手く消えずに、残ってしまう場合もあるようなのです。
発達障害を抱える人には、割と残っている確率が高いという説もあります。
生活における困難と原始反射
たとえば、把握反射が残っていると、鉛筆などをギュッと握りこんでしまい、うまく文字が書けなかったりします。
何という反射だったか忘れましたが、腰のあたりの、ある原始反射が残っていると、椅子にうまく座っていられなくて、そわそわしてしまうそうです。
これは、生まれるときに、産道を通り抜けるための反射だそうです。
それが、いつまでも残っていると、生活をするうえで障害となってしまうこともあるそうです。
私は、鉛筆やペンを強く握りこんでしまう癖があります。
力を抜こうとしても、どうしても手に力が入り、抜けないのです。
一度など、強く握りすぎて、シャーペンの本体を折ってしまったことがあります。
筆圧も高く、万年筆の先を折ってしまったこともあります。
力の加減が、できないのです。
「原始反射」というものを知り、発達障害者にはそれが残存している可能性が高いと知った時、私にもそれが残っているのかもしれない、と思いました。
原始反射が残っているかどうか、試す方法を見つけて、それをやってみました。
とても簡単な方法なので、試しました。
私は専門家ではありませんので、確実ではありませんが。
私にも、原始反射が残っているかもしれないことが、分かりました。
共感覚があったり。
原始反射が残っていたり。
私の脳は、余分な神経回路の刈込が、適切な時期にうまく行われなかったようです。
自閉症スペクトラムも、神経回路の刈込に問題がある、という指摘もあります。
赤ちゃんが生き残るために持って生まれてくる原始反射。
それが、成長した後にも残っていると、障害となる。
生きるための能力が、生きていくうえで邪魔になる。
困ったものですね(^▽^;)