接客業の経験
私の職歴
大学を卒業してから、もう9年が経ちます。
その間、私が就いた職業は、2種類。
一つ目は、生命保険の保険外交員でした。
以前の記事にも書きましたが、こちらは2か月で退職。
あまりにも向いていなかったためです。
詳しくは、「社会人」のテーマを参照ください。
二つ目は、某公共施設のアルバイト・非常勤でした。
アルバイトとして入り、半年後に非常勤試験に合格し、非常勤職員になりました。
そこでは、5年7か月務めました。
こちらも、窓口業務で、接客業でした。
仕事で得たこと
一つ目の職業では、飛び込み営業もあり、精神的にはかなり苦痛でしたが、新しい場所に飛び込むということに、少しだけ慣れることができました。
知らない場所に恐怖を抱く。
知らないことを畏れる。
ASD者には良くあることですが、それを荒療治で治してしまうような状態に、自分で持って行っていました(苦笑)
そもそも、営業職に就いたのも、コミュニケーションが苦手なら、敢えて訓練されるような場所に飛び込んでみるのもいいかもしれない、と思っていたからなのですが。
しかし、2か月で力尽きて、退職。
次の職に就くまでは、3か月引きこもりましたが、また接客業に就くことになりました。
二つ目の仕事は、周りのフォローがしっかりしていたため、落ち込むことはあっても、何とか続けることができました。
リーダーになるまでは。
その仕事では、全く知らない人が、入れ代わり立ち代わり、訪れます。
最初こそ、それが怖かったし、ストレスでした。
しかし、毎日続けるうちに、知らない人と話すことに抵抗がなくなりました。
人と会った時には、とにかくまず挨拶が口をついて出るようになりました。
条件反射で、挨拶ができるようになりました。
知らない人に声をかけられても、笑顔を作って話せるようにもなりました。
こういう時にはこういう返事をすればいい。
こういう動作をすればいい。
先輩お姉さまたちのすることを真似て、勉強していきました。
SSTの訓練でするようなこと(私はその訓練を受けたことがありません。ネットなどで情報を見て知ったことだけで言っています)を、職場で、自力で獲得することができました。
社会生活へのよい影響
そのおかげで、趣味の会などでも、知らない人と会話できるようになりました。
まぁ、趣味が趣味なので、周りがおじさんばかりで、若い女の子というだけで可愛がってもらえる、ということもありますけど(笑)
自由時間などになってしまうと、どうしていいかわからなくて一人ぼっちになってしまうこともあるけれど、話しかけられれば、会話は何とかできるようになりました。
突然、知っている人に出会った時も、条件反射で挨拶ができるようになったので、対人関係も良くなったと思います。
今までは、何と声をかけていいかわからないから、気付かないふりをする、ということも多々ありました。
たとえ条件反射であっても、挨拶ができるということは、とても大事だと思います。
意識的に挨拶をするのは、結構恥ずかしいですけど、慣れてしまって無意識に挨拶ができるようになれば、しめたものだと思います。
避けた方がいいこと、挑戦した方がいいこと
どんなに努力しても出来ないこと、どうしても苦手なことで精神力が削られるなら、それは避けて通った方がいいのかもしれません。
でも、何とか我慢が出来るなら、あえてその苦手に挑戦して、自分を成長させるのも、いいことかもしれません。
苦手なことに挑戦できるかどうかは、周りのフォローにかかっているわけですけれど。
とにかく、私の場合は、敢えて苦手な接客業に就いたことで、得たものが多かったです。
表現は悪いかもしれませんが、表面を取り繕えるようになりました。
素の自分ではなくても、表面を取り繕って対人関係がうまくいくなら、それでいい、と思っています。
仕事をする中で、対人関係の訓練ができたことは、幸運だったと思います。