運動発達の遅れと低緊張
低緊張
以前、海外の自閉症スペクトラム障害の子どものことを記した記事を読んで、驚いたことがあります。
それは、筋肉の低緊張に関することでした。
(以前の記事にも書きましたが、発達障害の子どもには、低緊張の子が多いといわれています。)
その海外の子どもは、自閉症スペクトラム障害であることはわかっていたものの、低緊張に関しては、少し大きくなってから診断を受けたそうです。
低緊張の症状と私の運動発達
その症状というのが、赤ちゃんの頃に「寝返りをしない」「ハイハイをせず、動きたいときは座ったままお尻を引きずってずるずる移動する」「歩き出すのが遅い(歩き出したのが1歳半)」「ずっと寝転がったまま」。
それはまさに、私の赤ちゃんの頃の様子そのものでした。
私は、運動面の発達は、通常のステップを踏んでいません。
いつまでたっても、寝返りができず、寝かせたら寝かせたままの姿勢でいたそうです。
そして、お座りができるようになっても、自力で寝た姿勢から起き上がることができませんでした。
ハイハイができず、座ったままずりずり移動。
乳児健診で、引っかかりました。
そして、母子医療センターで詳しく調べてもらい、運動能力の発達が少し遅れ気味(3か月ほど遅れている)ということで、療育に通うことになりました。
当時の日本では、まだ療育の対象にはならないような軽い遅れでしたが、欧米では療育の対象になる状態だとのことで、小児科の先生の勧めで療育に通ったのです。
しばらくして、歩けるようになったので、療育は卒業しました。
歩き出したのは、1歳3か月。
療育に通っていなければ、歩き出すのはもっと遅かったかもしれません。
海外の子の症状を読んで、やっぱり私は昔から低緊張だったんだろうな…と思いました。
できるだけ楽にきれいな姿勢でいられる工夫を
その子は、少し大きくなってからも、テレビを見るときは床にあおむけに寝そべってみているそうです。
私も、座っていなければならないとき以外は、基本的に床に寝転がっています。
地球の引力に逆らっているのが、しんどいからです。
筋肉の低緊張は、けがのもとにもなりますし、姿勢が悪くなる原因にもなります。
きちんと調べて、できるだけ楽にきれいな姿勢をとれるような研究が進めばいいな、と思います。