kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

フラッピングのこと

行動の理由

 

発達障害について書かれた文章が、増えています。

それらを読む中で、思うことがあります。

自閉症の特性や、特徴的な行動について、まぁさまざまな理由づけがなされています。

その中には、「その通りだよー」ということもあれば。

「いや、そこまで考えてないし」っていうようなこともあります。

当事者さんの書いたものではなく、第三者が書いたものであればあるほど、見当違いな理由が書かれていたりします。

 

フラッピングは手遊びの一種

 

その中で一番気になったのが、(ハンド・)フラッピングについて。

あの、おててひらひら、ぱたぱたするやつです。

鳥のように腕をはばたかせたりする動作。

興奮したり、不安なときに自分を落ち着けるためにその動作をするっていう解説が、多いんですよね。

 

確かに、フラッピングが出るときは、興奮したりそわそわしている時が多いです。

でもね、自分を落ち着けようとして行ってるわけじゃないんですよ。

少なくとも、私の場合は。

 

ある人のブログに、子どもにどうしてフラッピングをするのか尋ねてみたというものがありました。

お子さんいわく、「そこに手があるから」。

 

私も、同じ考え方です。

なぜ手をひらひらするのか?と聞かれたら。

「そこにたまたま手があるからだよ」って答えます。

 

ホントに、無意識に手をひらひらしていることの方が多いんです。

なんとなく、ヒマで手持無沙汰だからひらひらしていることも。

手遊びの一種でもあると思うんです。

 

そんなこともあるよね

 

いやぁ、おもしろいですね。

多数派さんは、自閉っ子の「なんとなく」の遊びにも、意味を求めるとは…。

多数派さんでも、「ただなんとなく」ってことは、たくさんあるでしょうに…。

多数派さんが「意味のないこと」と思うことには、当事者には意味があって。

多数派さんが「意味があるはず」と思うことには、当事者には意味がなかったりする。

お互いに、いろんなことを押し付けず、「そんなこともあるよね」で済ませることも必要かもしれませんね。