kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

サヴァンについて

サヴァンとは

サヴァン症候群」という言葉をちらほら見かけます。

サヴァン症候群について調べているときに、NHKの番組で、脳科学の話の一部として、サヴァン症候群が取り上げられたことがありました。

それで、「サヴァン」の定義について頭を悩ませています。

 

そもそも、サヴァン症候群は、イギリスの医師が1887年に行った報告で、その存在が知られるようになりました。

その時の症例は、「知的には普通だが、膨大な量の本を1度読んだだけですべて覚え、さらにそれを逆から読み上げる」というものでした。


それは最初、「イディオ・サヴァン(白痴の賢者)」と呼ばれましたが、「イディオ」が差別語であるとして、「サヴァン症候群」に改められました。


最近では、「サヴァン」とは自閉症や知的障害、脳機能障害を持ち、ごく限られた能力において天才的な能力を発揮する人、という共通認識があるようです。

主に、自閉症や知的障害のある人、という認識をされています。

しかし、サヴァンと診断されている人の中には、知的障害も自閉症もない人もいます。


また、生まれつきのサヴァンではなく、事故や病気で脳の損傷が起こり、後天的にサヴァンになった人もいます。

サヴァンの才能も様々で、絵画、音楽、数学、言語、カレンダー計算、記憶力など、多岐にわたります。

 

脳の研究

 

最近の脳画像による研究では、先天・後天のサヴァンどちらにも「本来たくさんの領域が使われるべき脳の活動が、脳のごく一部のみに限って行われている」ということが明らかになってきているようです。

要は、脳の使い方が、多数派とは違う、とのこと。


ある女性の例として、病気で脳の言語機能が損なわれ、それと引き換えに絵画の才能を発揮し始めたというものが取り上げられていました。

絵を描きたい衝動に突き動かされるようになった、というのです。


また、事故で脳を損傷した人は、今まで触ったことがなかったピアノを、どうしても弾きたいという衝動に襲われ、それ以来天才的な演奏をするようになった、と。

 

以前、私の主治医は、私に言いました。

「絵の才能は、てんかん発作に関連しているかもしれない」

その言葉は、もしかして、てんかん発作で脳が傷ついたことにより、代替回路が構築されたため、という意味だったのかな、と…。

 

サヴァンの定義は?

 

私がサヴァンであるとは思っていませんが、そんなこんなで、サヴァンの定義についてとても興味を持っています。

しかし、しらべてみても、詳しいことはどこにも書いていない。

診断基準すら、わからないのです。


脳って、不思議です。

不思議すぎます。