kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

思い出しパニックの正体

感情が理解できるまでに時間がかかる

 

以前、ツイッターでフォロワさんとお話していて。

感情が理解できるのって、ずいぶん後になってからだよね。

「あぁ、あの時、私はこう思っていたんだ」と分かるまでに、時間がかかるよね、という話をしていました。

 

私も、その場では、何となく「不快な感情」があることは分かっても。

それが「悲しい・苦しい・嫌だ・やめてほしい」などの、どの感情にあてはまるのか。

なかなかわからないのです。

だから、何となくイライラしたまま過ごしてしまって。

後で思い出して、どっかーんすることもしばしば。

 

思い出しパニック

 

これは、「フラッシュバック」とか「タイムスリップ現象」などと呼ばれるようです。

私は、「思い出しパニック」と呼んでいます。

そのほうが、状況にぴったり合うと思うから。

 

嫌なことを思い出して、恥ずかしかったことを思い出して、イライラしたり、パニックに陥っているのです。

「思い出し笑い」という言葉があるのだから。

それを真似て、「思い出しイライラ」とか、「思い出しパニック」と呼ぶ方が、ぴったりだと思います。

 

思い出しパニックを説明すると

私なりの言葉で、どんな状況か説明すると、こんな風な表現になりました。

ある出来事が起きたとき。

その場で理解できなかった感情は、時間をかけてだんだんと理解できるようになる。

でも、理解できた時にはもう遅くて。

今更言っても、仕方のないことで。

処理されずに終わってしまう。

 

処理しきれなかった可哀想な感情は、心の海の底深くに沈殿し。

黒くてドロドロした、ヘドロとなる。

プランクトンが降り積もって、石油になって、心の燃料になればいいけれど。

降り積もった感情は、不要物である、ヘドロにしかならない。

 

そして時々、心の海が荒れたとき。

水流によって、そのヘドロが巻き上げられ、海面にまで浮上する。

そのヘドロに巻き込まれ、飲み込まれた私は、荒れた心の海で溺れてしまう。

 

それが、「忘れられない脳」や「フラッシュバック」の正体なのではないか、と。

そもそも、感情の処理が遅くて。

処理しきれないから、フラッシュバックが起きてしまうのではないか、と。

そう思うのです。

 

そして、ヘドロには一つだけではなく、様々な嫌な体験・感情がごちゃ混ぜになっていて。

一旦海が荒れると、全部が浮上してきてしまう。

だから、芋づる式に、嫌なことがどんどん思い出されてしまう。

そして、パニックを起こさざるを得なくなる。

 

こんな風に説明したら、多数派さんにもわかりやすいかな、と。

いかがでしょうか?