kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

大嫌いだったプールの授業

学校のプールの授業

 

暑い夏にはプールに入りたくなります。

プール自体は大好きなのですが、学校のプールの授業は大嫌いでした。

 

小学校・高校と、夏にはプールの授業がありました。

中学校は、珍しくプール設備がない学校で、夏は保健体育の授業をしていました。

 

着替えに手間取る

 

プールに入るには、まず、水着に着替えなければなりません。

小学校の低学年の頃、私は着替えが遅く、通常の体育の授業の時でも、一番最後に教室を出るくらい、遅かったのです。

 

水着の着替えって、体操服の着替えよりも時間がかかります。

幼稚園の時は、男女ともパンツ一枚でプールに入っていましたから(当時はそんな状態だった)、服を脱ぐだけで済んでいました。

それが、小学校に上がって突然、水着に着替えなければならなくなりました。

 

しかも、幼稚園の時とは違って、ちゃんとタオルで体を隠して着替えるよう、指導されます。

タオルで隠してしまったら、ただでさえ、身体にまとわりついて着替えにくい水着が、一層着替えにくくなってしまいます。

それで、もたもたしているうちに、またしても教室を出るのは一番最後に…。

 

目が痛い

 

プールに入ったら入ったで、水の中で目を開けていられず。

塩素が入っている水なので、すごく目が痛いのです。

でも、ゴーグルをつける許可は、もらえませんでした。

 

それでも、水中で目を開ける練習のため、目を開けなければならないゲームをさせられます。

たとえば、水中じゃんけん。

私は、どうしても目が開けられないので、水中では目を閉じ、水面から顔を出した時に、相手が「勝った」「負けた」というのを聞いて、自分の勝ち負けを判断していました。

だから、先生にばれることはありませんでした。

 

他にも、プールにプラスチック製の積み木のようなおもちゃを投げ入れて、それを拾うゲームもありました。

目を開けて、底まで潜らなければ拾えません。

 

私は、水が怖いわけではありません。

水泳教室に通っていましたし、水に顔をつけたり、もぐったりするのは平気でした。

でも、痛くて水中で目を開けられないので、そのおもちゃを拾うゲームも嫌いで。

たびたび、潜らずに足でおもちゃを掴んで拾い上げるということをしていました。

足は器用なので(笑)

 

体温調節と体力の問題

 

それだけではなく。

私は、体温調節が苦手で。

プールに入ると、すぐに体温が下がってしまって、唇が紫になります。

そして、どんどん体力が奪われていきます。

水の抵抗があるので、普通に体を動かすよりも、体力を消耗します。

 

そして何より、クラスで一番体が小さかった私には、プールが深くて。

常にあっぷあっぷしている状態で、ぴょんぴょん飛び跳ねていなくては、溺れてしまいそうで。

それが余計に、体力を消耗させました。

 

授業どころじゃなくなる

 

小学校低学年の、遊びのようなプールの授業でさえ、そんな状態でした。

高校生のプールの授業は、毎回本格的に泳がされます。

なので、一時間弱の授業で、毎回くたくたになっていました。

 

身体は冷えて、体力を消耗して、まぶしい外での授業のため、頭痛がして。

その後の授業は、疲れ果てて勉強どころではありませんでした。

 

原因が分かったのは、診断を受けたから

 

友達とプールに出かけて、ただ水に浮いているだけでも、もうぐったりして帰りはヘロヘロになってしまいます。

そんな状態だから、プールの楽しさが、いまいちよくわかりません。

 

今から考えると、そういった状態になってしまうのは、そもそも他の人に比べて体力が極端にないことが原因だったんだなって思います。

そのころに、ちゃんと原因が分かっていれば、辛い思いをしなくて済んだのになぁ…って思います。