フリーズ
パニックの一種であるフリーズ
フリーズ。
パソコンが突然、何の反応もしなくなることを、フリーズした、と言いますが。
自閉系の人間も、自分のキャパを越えるような大量の情報にさらされた時、それと同じようなことが起こります。
見た目にわからないフリーズ
私も例外ではなく、キャパを越えたときにはフリーズを起こします。
ただ、困ったことに、外から見て分かるようなフリーズの仕方ではないのです。
完全にフリーズしてしまえば、端から見ていても、「あ、分からなくて困ってるな」と思ってもらえるでしょう。
しかし、私の場合、フリーズしながらも何とか情報処理をしようと、一部の脳が動いてしまいます。
そのため、パニックを起こしながらも、ある程度の行動ができてしまうのです。
行動ができてしまうために、困っているということが分かってもらえない。
私自身は、パニックを起こし、もう限界を超えているのに、それが周りには伝わらない。
だから、周りの人は、私に対して更に、情報を与えてきます。
私は、それを一旦全部飲み込んでしまいます。
大きすぎて飲み込めない情報も、無理やり頭に詰め込みます。
だから、当然、頭はパンクします。
その場では、頭はフル回転です。
そして、それを後から細かく噛み砕き、自分なりに理解し、処理します。
それを終えた時、私の脳はやっとパンクをすることを許し、一人になった時にはじめて、「パニックという行為」に移ることができるのです。
病院の先生にも、言われました。
「フリーズするなら完全に固まってしまえばいいものを、固まっていながら一部では処理をしようとするから余計に負担がかかるんだろうね」と。
外に出ないパニックは危ない
パニックを起こしても、何とか自分を制御して、爆発しそうな感情を押し殺して、無表情で淡々と対応してしまう。
無表情の裏には、泣き叫ぶ姿があるのに。
パニックとして表出することができればまだいいのかもしれませんが、私はパニックを抑え込むだけの力を、持ってしまっているのです。
これが、却って困るところ。
困っていることが、周りに分かってもらえないのです。
人前でパニックを起こせることがいいことだとか、羨ましいという意味ではありません。
ただ、パニックを起こせないことが却って負担でもある、ということなのです。
そのストレスが、精神的に負担になるのです。
自分を押し殺すという行為
自分を抑え込んで、ある程度社会適応できているASDの人にとって、一番厄介なのは、自分を押し殺せてしまうこと、困っていることが分かってもらえないこと、かもしれません。
それはある意味、自傷行為でもあるかもしれません。