kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

言葉って本当に難しい

言葉って面倒

 

言葉って、いろんな意味でとても扱いにくくて難しいです。

例えば、人が話しているのを聞いているときに、言葉が、ただの音の羅列にしか聞こえなくなったりします。

 

決して、話を聞いていないわけではありません。

むしろ、必死に聞き取って理解しようと、努力しています。

しかし、途中でエネルギーがなくなって、すぐに集中力が切れ、言葉が聞き取れなくなるのです。

耳が悪いわけではありません。

音としては、音量も変わらずちゃんと聞こえています。

でも、その音を、言葉として受け取って解読することが、できなくなるのです。

 

仕事は訓練だった?

 

仕事をしているときは、接客業でしたから、かなり神経を張りつめて、相手の話を聞き取っていました。

それを毎日続けることで、相手の言葉を聞き取る訓練ができていたのだと思います。

しかし、休職して退職してしまった今、家族以外とはほとんど話しません。

食事以外はずっと部屋にいるので、家族との会話も、多いわけではありません。

 

言葉を聞き取る方法

 

コトバを聞き取るときに、私はどうも、頭の中で文字に変換してから理解している気がします。

今までは、そのスピードは、会話についていけていました。

でも今は、文字への変換が、会話についていけなくなってきています。

変換しようとする端から、どんどん言葉は融けて消えていきます。

手のひらにのせた、雪の結晶のように。

あっという間に、言葉は原型を損ない、形は失われてしまいます。

 

だから、何か説明を受けても、分かったようでわからないまま進んで行ってしまいます。

もちろん相手は、そんなことには気づきません。

私も、前後の文から推測して、会話を無理やり成り立たせます。

会話を成り立たせることに必死で、内容の理解まで、手が回りません。

だから、家に帰って落ち着いてから、「結局、何を言われたんだっけ?」となってしまいます。

 

混乱

 

会話が聞き取れないので、会話中にすでに混乱状態に陥ってしまっています。

そんな状態で会話を続けているので、言葉の裏の意味の理解まで、手が回るはずがありません。

言葉はすぐに消えてしまうから、大事なことは、紙に書いてほしい。

聞きながら書くのは難しいので、話をしている人が、書いてくれるとありがたいのです。

書かれた文字は、消えてしまったりしません。

後から、何度でも追いかけることができます。

 

話し言葉に向いていない

 

今まで、何とか言葉をきちんと聞き取っていたこと、それ自体が、多大なエネルギーを消費する行動だったようです。

本当は、話し言葉を介してのコミュニケーションは、私には向いていないのかもしれない。

それでも話し言葉を介さなければ、多数派の人間には、伝わりません。

 

何とかして、このギャップを埋めることはできないものでしょうか。

話し言葉を自在に操る多数派に、理解を求めても、所詮分かってもらえることではないと思うのです。

便利ツールを、間に入れるしかないのかもしれません。

何かいい方法は、ないものでしょうか。