kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

忍者へのこだわり?

 趣味に近いけれど

 

今回は、忍者へのこだわりです。

歴史の中に含めてもいいけれど、どちらかというと趣味に近いので、別枠にしました。

 

私は、忍者が大好きです。

一時は、本気で将来の夢が忍者だったくらい。

 

私が、小学校2年生の時です。

はじめて、「忍たま乱太郎」というアニメを、見ました。

ご存じの方も多いと思います。

忍者をテーマにした、ギャグアニメです。

 

初めて見たときに、私は衝撃を受けました。

その日までは、忍者というものを、知りませんでした。

昔の時代の話だ、ということは分かりました。

しかも、めちゃくちゃカッコイイ。

私はすぐに、そのアニメにはまりました。

 

そして、小学校の友達が、忍たまの原作である「落第忍者乱太郎」を数冊、持っていました。

その子に漫画を借りて、読みました。

 

忍者屋敷へ

 

小学生の頃、毎年三重県赤目四十八滝へ家族旅行に行っていました。

その近くに、忍者の里として有名な、伊賀があります。

私は、そこへ連れて行ってもらいました。

伊賀上野城の敷地内には、忍者屋敷があります。

そこには、忍者に関する博物館もあります。

はじめて行った時、私はその忍者屋敷の虜になりました。

どんでん返し(がらりん戸)の体験をさせてもらったりもしました。

のちのち、ここを落乱原作者も訪れたようです。

毎年、忍者屋敷には必ず行きました。

そして忍者の知識を、どんどん増やしていきました。

 

それからずっと、中学生になったころまで、毎日アニメ・忍たまを見ました。

中学生になってからは、部活の練習が忙しく、なかなか見られなくなり。

少しだけ、漫画も集めましたが、お金がなく集めきれませんでした。

高校生になってからは、部活の練習が終わるのが遅く、全く見られなくなりました。

それからは、忍たまからは離れていました。

 

忍たまに出戻り

 

大学生になって。

私は、風邪で数日、部活の練習を休みました。

その時に、テレビ欄を見て、忍たまの放送がまだあることに気づきました。

久しぶりに見てみると、やっぱり面白い。

それからは、毎日録画をして見るようになりました。

そして、私は、ネットで忍たまについて調べ始めました。

 

すると、忍たまの時代設定は、室町時代後期。

つまり、戦国時代です。

しかも、作者は日本中世史専攻。

作中でも、当時の時代背景や、文化など、きちんと調べて描かれています。

原作では、もっと詳しく書かれています。

 

私は、戦国時代について学ぼうとしているところでした。

何とも素晴らしいタイミングで、忍たまに出戻りしたのです。

そして、すぐに原作の漫画も買い集めだしました。

そのころはすでに、38巻くらいまで発売されていて。

登場人物も、すごく増えていました。

 

出戻りしてからは、私は、主人公たちはもちろん、水軍ひいきになりました。

以前にはあまり登場しなかった、水軍が、メンバーも増え活躍していたからです。

 

卒論のテーマへの影響

 

それからしばらくして。

私は卒論のテーマを決めることになりました。

最初は、忍者を取り扱おうと思いました。

しかし、忍者の史料は少ない。

なら、忍たまの中でも好きな、水軍をテーマにしちゃえ!と。

そこから、地元の雑賀衆にたどり着きました。

雑賀衆は、鉄砲傭兵隊として有名ですが、水軍力も大したものだったようです。

 

そして、私が雑賀衆の卒論を書いている真っ最中。

落乱(落第忍者乱太郎)に、その雑賀衆がモデルである、佐武衆が登場したのです!!

私は、自分の目を疑いました。

最初は、雑賀衆ではなく、他の鉄砲隊だろう、と思いました。

でも、鉄砲隊の若旦那の出身地は、紀伊です。

しかも、敵に回せば必ず負ける、味方につければ必ず勝つ、ということも書かれていました。

もうこれは、間違いない!

まさか、まさか、このタイミングで雑賀衆が来るとは!

 

私は、卒論を書いている真っ最中でしたが、卒論を放り出し、一気に漫画を読み終えました。

これは、間違いなく、神様から私へのプレゼントだ!とも思いました。

そして、その勢いで、すぐに卒論を書き上げました。

 

それから数年。

作者が、はっきりと佐武衆のモデルは、雑賀衆だと発表しました。

 

私を作り上げたもの

 

私を歴史の世界へと誘ったのは、前にも書いた弥生の遺跡と、この忍たまでした。

偶然にも、どちらも同じ時期に出会っているのです。

今でも、どちらも好きです。

落乱は、発売されるたびに、予約して購入します。

毎回、いろいろ勉強ができます。

大学の授業で、室町期の文化を習った時も、落乱の一場面を思い出しながら講義を聞いていると、よく理解できました。

そのくらい、しっかりと調べて描かれているのです。

 

私は、これからも忍者好きでいるでしょう。

戦うことが目的ではなく、生きて帰るのが使命。

情報を持ち帰るのが、忍務ですから。

どんなに恥をさらしてでも、生き延びるのが忍者。

そんな忍者の生き方に憧れます。

が、この世の中、なかなかそういう風には、行きませんね(笑)