kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

麦茶の味と味覚過敏

味が変!

 

味覚過敏を発揮してしまうできごとがありました。

 

お風呂上りに、麦茶を一杯飲んだ時。

「あれ?いつもと味が違う…なんか甘いぞ?」

一瞬、麦茶が腐っているのかと思いましたが、その麦茶は夕方に湧かしたばかり。

腐っているはずがありません。

 

そこへ、母がやってきました。

「麦茶なんか変!甘い!」

私がそう言うと。

母はふっと笑いました。

 

何?

なんで笑うの?

と思っていると。

「麦茶、変わったんよ」と。

「味が違うって、言うと思った」と。

 

麦茶なんて、どれを飲んでも同じ、と思われるかもしれません。

事実、私以外の家族が飲んでも、誰も気づきません。

でも、メーカーによって、値段によって、微妙に味が違うんです。


こだわりの麦茶

 

実は、以前にも麦茶が変わったことで、ひと騒動ありまして。

どうしても、お気に入りの麦茶が手に入らなくて。

少し安い麦茶に変わったのです。

 

その時、いつもと同じ出し方では、まったく味がしなくて。

不味くて、飲めなかったのです。

そこで私は、「もっと濃く出して!」と母に要求。

母は試行錯誤を繰り返し、ようやく私の好みの味が出せるようになっていました。

 

それから約1年。

お気に入りの麦茶が手に入るようになったのですが、つい安い麦茶の出し方と同じ出し方をしてしまったとのこと。

私が「甘い」と感じたのは、出し過ぎた濃い麦茶だったようです。

次の日は、きちんと袋に書かれた通りの出し方で、違和感なくおいしい麦茶になりました。


味覚過敏は結構大きな問題

 

味覚過敏で、誰も気づかないような微妙な味の違いに気が付く。

そのせいで、同じ食べ物でも、メーカーや値段によって、食べられたり食べられなかったりする。

それは、外から見れば、単なるわがままにしか見えないかもしれません。

しかし、本人にとっては大きな違いなのです。

 

まるで、見た目は良く似ているけれど、まったく違うものであるブロッコリーとカリフラワーみたいな感じ。

(伝わるかなぁ?)



これだけ、食べ物や飲み物の味の違いが分かるんだから、その能力を生かせる仕事に就ければいいんだけどなぁ…。

ソムリエとか。

なかなか上手くいかないもんですね…。