kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

辛くて辛いカレーの思い出

味覚過敏

 

タイトルですが、「からくてつらい」カレーの思い出と読んでください。

「からい」も「つらい」も、同じ漢字。

読み分けるのが面倒ですね~(笑)

 

カレーの思い出

 

小学生の頃。

9歳の頃だったかなぁ。

夕食に、カレーが出ました。

 

それまでは、ずっと子供用の甘口カレーを食べていたのですが。

母が、大人用と子供用の二種類を作るのが面倒だという理由で、その日は大人用の辛口のカレーだけを作りました。

もうそろそろ、辛いものも食べられるだろう、ということで。

 

そんなことを知らずに、一口がばっと食べた私。

いつものおいしいカレーとはかけ離れた刺激に、びっくり。

「辛い!!」と叫びました。

 

そこで母がはじめて、「大人用のカレーにしたけど、まだ無理やったかー」と。

そして、生卵をかけて、それを混ぜて食べなさい、と言いました。

辛みをまろやかにする処置。

 

しかし、生卵をかけようが、辛いものは辛い。

言われ続けた「出されたものは残さず食べなさい」という教えに従って。

「辛い!辛い!」と連呼しながら、泣きながら食べました。

3つ年下の弟は「辛い」とは言ったものの、平気で食べていました。

 

そうしたら、あまりにうるさかったようで。

「そんなに辛いか?いやならもう食べなくていい!」と母に叱られました。

 

辛すぎて食べられないものを出しておいて。

もう食べなくていいなんて、理不尽な。

母に対して、腹が立って仕方がありませんでした。

 

今から思えば、弟が普通に食べていたので、私がわがままを言っていると勘違いされたのだと思います。

味覚が過敏で、辛さに耐えられなかっただけなんですけど…。

 

香辛料系の辛い物が苦手

 

因みに、今でも私は辛口のカレーが食べられません。

なので、それに合わせて、家族全員が中辛のカレーを食べています。

中辛でも、甘口寄りのカレーです。

 

そして、特定のメーカーの中辛しか食べられないので、毎回同じメーカーのカレールーを使ってもらっています。

他のメーカーのカレールーだと、同じ中辛なのに辛すぎて食べられない。

おそらく、使っている香辛料の違いが原因だと思います。

 

低刺激のもの

 

レトルトのカレーも、大人用のカレーはお腹が壊れます。

なので、できるだけ刺激物の少ない、子ども用のカレーを食べています。

アン○ンマンカレーや、カレーの王子様など、いろいろ試した結果。

プ○キュアカレーに落ち着きました。

これなら、お腹を壊すことなく食べられます。

 

フラッシュバック

 

辛口のカレー。

文字を見るだけで、はじめて辛口カレーを食べたあの時の光景がよみがえります。

フラッシュバックです。

 

母にあの時のことを言っても、全く覚えていません。

私だけが、傷ついたあの時のことを、今でも鮮明に覚えているのです。

 

味覚過敏に理解を

 

そういった自分の経験から。

味覚過敏のある子に、無理やり嫌いなもの、苦手なものを食べさせること。

食べないからと言って叱ること。

それは、虐待にも等しい行為だと思います。

いつまでも、記憶に残ります。

 

今でこそ、なぜ嫌なのか。

なぜ嫌いなのか。

理由を伝えることができますが。

小さい子には、そんなことは出来ません。

 

味覚過敏のない人にとっては、分からない味・感覚というものがあるのです。

食事が「辛いこと」になってしまわないように。

充分に注意を払ってほしいと思います。