錠剤の形
異常絞扼反射
私は、絞扼反射(咽頭反射とも)が異様に強いです。
絞扼反射とは、つまり、舌の付け根を押したり、喉の奥を突くと吐きそうになる反射のことです。
その反射が、人よりも強く、歯の治療にも難儀する始末。
歯医者さんでは、「異常絞扼反射」という名前がついている、と教えてもらいました。
その反射が強いため、口の中を触ることができないのです。
だから、虫歯の治療も、なかなかうまくいきません。
虫歯の治療などは、金属製の器具が口の中に入るのですから、異物として認識されても、自分でも理解はできますし、人にも何とか理解はしてもらえます。
問題は、食べ物や薬でも、同じ状況が起こるということです。
大玉のアメがダメ
たとえば、大玉のアメ。
口の中に入れてなめているだけで、絞扼反射が起こりそうになって、吐きだしてしまいます。
普通の大きさのアメなら、大丈夫です。
でも、ある一定の大きさを超えると、もうダメ。
冷凍庫で作る氷も、口の中に入れておくには大きすぎます。
入れたとたん、大きすぎて吐きそうになります。
薬もダメ
あと、困るのが薬。
錠剤の大きさによって、飲めないものがあります。
直径7ミリくらいまでなら、何とか飲めます。
一錠ずつですけど。
でも、1センチくらいの大き目の錠剤や、カプセル、カプレット(カプセル型の錠剤)は、飲み込めません。
飲もうすると、反射が起きてどうしても飲み込めません。
歯医者さんは、大き目の錠剤の鎮痛剤を処方するときは、割って飲んでいい、と言ってくれます。
形による
ところが、同じ錠剤なのに、3粒一度に飲めるものもあるのです。
クラ○エの漢方薬です。
大きさは、直径7ミリくらい。
なのに、一度に飲めるのです。
何が違うのか。
違いは、一つしかありません。
錠剤の角が、丸いのです。
通常の錠剤は、金太郎飴のように、短い円柱型です。
その角は、削られることなく、直角に曲がっています。
しかし、ク○シエの錠剤は、面取りをしていて、丸みを帯びています。
そのため、舌や喉に引っかかることなく、するりと通り抜けていくようなのです。
不思議です。
たったそれだけの違いで、飲めないはずのものが飲める。
口の中の感覚が過敏なので、そんな微妙な差にも、敏感に反応するのでしょう。
大丈夫なものとダメなものとの微妙な違い
おそらく、普通に錠剤がのめる人には分かってもらえない感覚でしょう。
同じようなものなのに、これはダメであれは大丈夫。
ASDの人には、そういうことが多々あると思います。
そんな事態が起こった時、普通では感じ取れない違いを、敏感に察知しているのかもしれない、と推測してみてほしいと思います