kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

触覚過敏

触覚の過敏

 

私は、触覚も、過敏です。

 

服のこだわり

 

服は、肌触りの良いものでないと着られません。

夏の、涼しげな、表面が凸凹した生地の服が着られません。

動くたびに、肌と擦れて痛いからです。

なので、生地は滑りの良いものを選びます。

基本は、綿100%のもの。

なければ、80%くらいまでなら何とかなります。

 

レースやタグがだめ

 

あと、肌に当たる部分にレースがついていたりするようなものも、着られません。

レースが肌に当たってチクチクするからです。

物によっては、縫い目も擦れて痛いときがあります。

赤ちゃんの服のように、縫い目が外に出ていてほしいです(笑)

 

服のタグも、チクチク、がさがさするので嫌いです。

痒くなるので、すぐに切って捨てます。

 

タオル地が好き

 

逆に、タオル地の物は、肌触りが良くて好きです。

4歳の頃、タオル地のホットパンツを気に入って、そればかりはいていました。

白とオレンジと二色あって。

母親が違うものを、と用意してくれたものを片づけて、自分で勝手にタオル地のホットパンツを取ってきてはいていました。

 

今でも、寝るときはくたくたに柔らかくなったタオルハンカチを持っています。

もう擦り切れて、破れそうなのでそろそろ別のタオルハンカチをくたくたにしなければなりません。

ただ、使いすぎてカチカチになってきたものは、痛いので嫌いです。

それを通り越してくたくたになったものが、いいのです。


帽子が痛い

 

麦わら帽子も嫌いです。

幼稚園のころ、夏の制帽は麦わら帽子でした。

麦わら帽子は、編む都合上、どうしてもてっぺんのところに切れ端がきてしまいます。

その切れ端が、頭のてっぺんに突き刺さって痛いのです。

幾度となく母親に訴えましたが、制帽だからと、無理やりかぶせられました。


首にまとわりつくものがダメ

 

帽子の、あご紐も苦手です。

体育の赤白帽のようなゴム紐は、首が絞まります。

実際に絞まっているわけではないのですが、首が絞めつけられる気がして、苦しいのです。

あまりに苦しくて、吐きそうになります。

だから、いつもゴム紐を引っ張って伸ばしていました。

当然、いつも引っ張っているからゴム紐はすぐ伸びてしまいます。

幼稚園の頃から、帽子のゴム紐をすぐダメにしてしまうので、いつも母に怒られていました。

 

首回りに密着するものが苦手なようで、ハイネックの服も、苦手です。

首回りがかなりゆったりしたものなら、何とか着られます。

職場で制服を着ていた時は、制服の生地が固く、首回りが擦れて痛いので、仕方なくゆるゆるのハイネックを着ていました。

それで多少は慣れましたが、車に乗ったり、歯医者に行ったり、吐き気が出る可能性のある時は、着られません。


皮膚の感覚

 

皮膚に物が付くのも嫌いです。

だから、食事中に手が汚れたら、すぐに洗いに行きます。

家にいないときは、すぐに洗いに行けないので、ウェットティッシュを持ち歩いて、それで手をふきます。

口周りが汚れるのも嫌なので、食べているときにべったりついてしまったら、すぐティッシュなどでふき取ります。

皮膚に物が付着して、べたべたしたり、皮膚に物がくっついている感触が嫌なのです。

常に皮膚が圧迫されているような感じです。

化粧だけは、何とか慣れました。


口の中は一番ダメ

 

歯医者で口の中を触られるのも嫌いです。

自分から見えないところで何かをされている不安もありますが。

何より、デンタルミラーで触られるのが嫌なのです。

金属で触れられると、ビリビリします。

静電気で「ばちっ!」となるよりも軽い、びり!っとした感じです。

 

そして、ミラーは最初は冷たいけど、途中から体温で温められて、ぬるくなってきます。

そのぬるくなった金属が、気持ち悪いのです。

だから、最初から温度が変わらない人間の手だと、何とか我慢できます。


カトラリー

 

金属製のスプーンやフォークも苦手です。

デンタルミラーと同じで、ビリビリするからです。

だから、スプーンやフォークは、口の中に丸々入れてしまうことはありません。

端だけ口の中に入れて、食べます。

プラスチック製のスプーンやフォークは問題ありません。

木製だと、分厚いものが多いので、異物認識されて吐きそうになります。

割りばしも、ちょっとしたささくれが手に当たったり、、唇に当たって痛いので苦手です。


人との距離にも影響

 

これは触覚過敏に入るのかはわかりませんが、電車で隣の人とくっついて座るのも嫌いです。

少し離れていても、20センチ以内の隣に人がいると、肌が粟立ちます。

ぞっとします。

くっついていないのに、触れられているような感覚に陥ります。

だから、電車ではできるだけ、長椅子の一番端に座ります。

それでもダメなときは、ドアの前に立ちます。

 

大阪に住んでいたころ、地下鉄で通勤していたことがあります。

通勤電車は、全員が密着してきます。

もう、死ぬかと思いました。

とても不快で、出勤したころには力が尽き果てていました。



触覚については、こんなところでしょうか。

結構、不便と言えば不便です。