kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

視覚過敏

視覚過敏

 

私は、人混みに行くと、混乱します。

そして、酷く疲れます。

頭が痛くなります。

酷いと、吐きそうになります。

所謂、「人酔い」の状態になります。

 

なぜかというと。

目の前で、沢山の人がうごめくからです。

一人一人の人間が、それぞれ違う色や形の服を着て。

目の前を通り過ぎていきます。

カラフルな色の洪水が、わさわさとそれぞれ違う動きをしながら。

そして、お店の看板や建物も、沢山の色や形があって。

私の横を通り過ぎていきます(本当は私が歩いてるんですけど)。

 

もう、目が回りそうです。

ざわざわとうごめく、人間たちの集まりは、まるで何千匹ものアリがかたまってうごめいているよう。

想像すると、ぞっとしませんか?

私には、人混みもそれと同じ状態に感じられるのです。

 

視覚情報が多くて脳がパンク

 

多数派は、これらの情報を、意味のないものとして、脳が勝手にカットするそうです。

でも、私の脳にはそんな便利機能がついていません。

だから、すべての情報が、脳に一気に流れ込んできます。

情報の洪水です。

そして、脳がパンクします。

 

だから、人混みが嫌いです。

 

夜の街なんかだと、お店の明るい光がもれていたり。

看板がチカチカ光っていたりするし。


光が苦手

 

私は、光も苦手です。

目に突き刺さります。

日中は、太陽の光がまぶしいです。

自転車に乗っていても、前が見えません。

まぶしすぎて、目を開けられないからです。

サングラスでもダメなので、釣りなどで使う偏光グラスを使っています。

それでも、まぶしすぎてダメなときもあります。

最近の道路は、アスファルトにガラス片を混ぜてあって、それが太陽光を反射して、すごくまぶしいです。

あと、横断歩道とかの白線も。

道路は、夜になると車のライトでギラギラすることもあるし。

学校の運動場も、砂が光って地獄だった。

まぶしいところにしばらくいると、酷い頭痛に襲われます。

これはもしかしたら、てんかんとも関係しているかもしれません。

 

蛍光灯も、一年くらい使った使い古しの物でなければ、まぶしいです。

本などの紙が、光って読みにくくなります。

パソコンの輝度も、最低にまで落としています。


特定の模様や文字

 

そして、特殊な模様や、特殊な形の文字を見ると、目がチカチカして頭がグルグルすることがあります。

相撲の番付みたいな文字(歌舞伎とかでも使う文字)も、目が回りました。

 

逆に言えば

見たものの情報が、カットされずにすべて入ってくるということは。

膨大な情報を、一度に受け取ることができるという「能力」でもあります。

だから、一度見たら、同じものを再現出来たり。

一度見た道は、間違えることなくたどれたり。

逆再生して、逆の順番でたどることもできます。

 

細部に注目

 

そして、すごく細かな部分に注目しています。

木を見て森を見ず、という状態です。

小さな部分に分解してみていくので、それらをつなぎ合わせて全体を把握するまでに、時間がかかることもあります。

そのかわり、細かい部分の違いに気づいたりすることも多々あります。

本の誤植なんかは、結構気付きますね(笑)

 

テレビを見ていても、全体の画像ではなく、背景の一部などを見ています。

だから、俳優さんの顔なんて見ていません(笑)

背景に写り込んでいるおもちゃをみて、「あれ欲しい!」と言ったり。

小道具として使われているお皿を見て、「あれ100均(100円ショップ)で売ってた!」と言ったり。

トーリーよりも、そんな細かいところを見ています。


視覚優位

 

視覚過敏であることは、視覚優位であることとも関係すると思います。

だから、目で見たほうが、理解が早い。

考え事をする時も、画像で考えます。

全てのことを、「目で見る」もしくは「目で見るように」して感じ取るのです。

「見て技術を盗む」、職人タイプですね。

 

あと、人と目を合わせるのが苦手なのも、視覚過敏に入るのかな…。

人と目が合うと、凄い圧力を感じます。

圧倒されてしまって、話ができなくなることもあります。

目力ってやつ?(笑)


得をしたことはあまりないかな?

 

今のところ、視覚過敏で得をしたことはあまりない…かな。

色の組み合わせなんかは、視覚過敏が役に立ってるかもしれないけど。

まぁ、何とか対策を立ててやっていくしかない感じですね。

頭が痛くなるのは、鎮痛剤を使ってごまかして。

 

雨の日とか、日暮とか、そんな明るさがちょうどよいのです。

そのころのお出かけは、好きです。