社会人1年目でドロップアウト
引きこもり
会社を辞めた私は、人材派遣会社に登録しながら、3か月ほど引きこもり状態で過ごしました。
今から思えば、新卒で就職して起きたのは、発達障害の特性による適応障害だったのでしょう。
でも、そのころは自分が発達障害だなんて知りもしませんから、なぜみんなは何とか耐えてるのに、自分だけこんなにダメなんだろう…と悩みました。
意味の分からないい人間関係
先輩との付き合いも、謎でした。
女子だけの部署で、学校の部活の上下関係の、悪い部分をそのまま持ってきたような雰囲気なのです。
同期の子が、先輩を「○○さん」と呼びました。
普通の会社では、当たり前のことです。
が。
その子は、「さんじゃない、先輩と呼びなさい」と怒られていました。
普通ってなんですか
先輩の同行で営業に行った帰り。
事務所のビルの1階にあるコンビニで、先輩とお昼ご飯を買っていました。
私はさっさと選び終わり。
先輩はとても時間がかかっていました。
私は、先輩を待つべきかどうか、悩みました。
私なら、後輩に「先に戻って休憩していなさい」と言うからです。
でも、先輩は何も言いません。
だから、入口で一応待っていました。
先輩がレジを終えてこちらへ向かったので、私は入口を出て、つかず離れずの一定の距離のまま、ビルのエレベーターに先輩と一緒に乗りました。
そこで、先輩は言いました。
「いくらイヤやとか、嫌いやからって、普通待ってるもんやで。」
私は、「は?誰が嫌いだと言った??どれだけ気を使ってたと思ってるんだ!」と心の中で思いながら、「はい」としか言えませんでした。
向いていなかった
元々、脳の作りが違って、コミュニケーションや社会性に躓きがあるのですから、全く向いていない仕事でした。
先輩との付き合いも、独特過ぎて、意味が分かりませんでした。
学校の先輩後輩関係とも少し違う。
通常の社会人の先輩後輩の関係とも、違っているようで。
どうしていいのやら、途方に暮れていました。
所詮、私がついていけるような会社ではなかったのです。
周りの環境も、私に適していませんでした。
今考えると、それがよくわかります。
社会からドロップアウトして、これからどうしようか、不安でいっぱいでした。