kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

障害者歯科で歯の治療をしてきました

障害者歯科での治療

 

昨日、障害児者歯科口腔センターに行ってきました。

センターを利用するのは、今回で5回目です。

 

朝から絶食、2時間前から絶飲で準備も万端。

家を出る前に熱を測って、36.2℃で体温も大丈夫!

そわそわしながら出発時間を待ち、いざ出発。

 

恒例行事の発熱

 

朝10時の予約で、「15分前には来て」と先生に言われていたので、9時42分ごろに到着。

今回はちゃんと受付があいていました。

ついてすぐ、いつものかかりつけの歯医者さん、N先生も来ました。

 

受付を済ませて、体温を測ると、なんと38.3℃!

やっぱりー!

予想通りやったwww

いつものことなんです、これ(笑)

家で測ってから、たった40分。

センターに着くまでの間に、2度も体温が上がってしまいます。

 

受付のお姉さんに体温計を見せ、「家では36.2℃でした」と言うと。

「後でもう一回測ってみようか」と言われました。

 

緊張と興奮で、一気に体温が上がってしまうのです。

普通なら、緊張や興奮で体温が上がりそうになっても、自律神経の働きできちんと平熱に戻るようにできているのですが。

私の自律神経はぶっ壊れているので、上がったら上がったまま…。

 

2度目に測っても、38.0℃でした。

なので、受付のお姉さんに「前もなんかそんなんやったよね…」と言われました。

センターに行くと熱が出るっていうんで、覚えられてる(;^_^A

いつも直前になって一気に上がるから、「えー!どうする!?」ってなるもんなぁ…。

 

で、麻酔の先生に連絡が行って、「体調は変わりない?」と聞かれて。

「はい。」と答えて。

「風邪の症状とかないよね?」と聞かれて。

「大丈夫です」と答えて。

結局前回もその前もセンターに着いてから熱出てるし、そのまま決行しちゃってるから、今回も熱は無視して決行することになりました。

 

しばらく麻酔の用意を待ちました。

待っている間に、重複障害かな?の女性と、知的障害か自閉症か…という男性がいました。

2人の親御さん同士がお知り合いのようで、カバンについておしゃべりしていました。

 

準備と治療

 

診察室に呼ばれました。

今回はお迎えが二人。

麻酔の先生と、衛生士さんです。

逃亡すると困るからかな?(笑)

 

それで、麻酔専用の部屋に入って、靴を脱いで治療ベッドに寝ます。

自力で上るには高かったので、ベッドを下げてくれました。

 

ベッドに寝ると、周りを数人の人に囲まれて、いろんな機械が取り付けられます。

今回は、麻酔の先生と、麻酔の看護師さん(今回はじめて男性でした。若いお兄さんだった)、それに衛生士さん二人。

かかりつけのN先生と、ほかに歯医者さんが一人。

 

酸素飽和度や血圧、心拍を図る機械。

頭には電極(てんかんの人だけだと思われます)。

鼻には酸素のチューブ。

それぞれの人が、それぞれの機械を私の体に巻いたり、貼り付けたりしていきます。

 

その間に、麻酔の先生が「熱あるけど大丈夫よね?」と再確認。

うん、と頷いて(もうしゃべる余裕がないのです・笑)

「歩いてきた?」と聞かれて、首を横に振って。

それを聞いていた衛生士さんが、「え?熱あるの?」と。

麻酔の先生が「8度あるんですよー」と答えると。

今度はN先生が「え?熱あんの?」といって私のおでこを触りに来ました。

ニヤッと笑いながら、「着いてから」と答えておきました。

するとN先生、「知恵熱や」と。

いつもの会話です。

いつものお決まりのやり取り、落ち着くわー(笑)

 

それらが終わると、今度は点滴の針を刺します。

私はもともと血管が細い上に、手が冷えていて血管が縮んでいて、針を入れるのに一苦労。

手の甲に針が入ったはいいけど、その後すごく痛くて痛くて…。

他の先生は、腕の太い血管に入れてくれるので、そんなに痛くないんだけど(;´・ω・)

 

準備が終わって、麻酔の薬を入れて。

薬が効いてくるまで待ちます。

 

その間、N先生は、比較的若いほかの歯医者さんに、治療法の説明や、こういう時はこの器具を使った方がいい、などの話をして、指導をしているようでした。

 

N先生が私の頭のところに戻ってきたなーと思って。

それでもまだ、ほかの先生と治療方法の話をしてるなーと思って。

何の話かなーと思って聞いていました。

 

……。

 

気づいたら、「終わったよー」と声をかけられていました。

いつの間にか、眠りに落ちていたようです。

起きる直前、夢を見ていました。

麻酔中に夢を見たのは、はじめてです。

夢には、なぜか怪盗キッドが出てきていました。

 

治療終了

 

「終わったよー」と起こされ。

「自分で起きられる?」と聞かれたので、左手を伸ばして起きようとしました。

しかし、そこで力尽きたのか、意志が途切れたのか、左手を伸ばしたまま止まってしまいました。

「無理かー」と言われて、その後「姫を運びまーす」という声が聞こえてきました。

寝ぼけているのに、思わず笑ってしまったじゃないかw

これ言ったの、たぶん、衛生士さんだと思う…。

1人、面白い衛生士さんがいたんですよ(笑)

 

「姫を運びまーす」と言われて、動けないように体を拘束するシートごとストレッチャーに載せられました。

そして、隣の回復室のベッドにおろされました。

いつもは3人くらいで運ぶのに、今回は4人がかりだったそうで…。

(※決して、如月が重たいわけではありません・笑)

男性看護師さんがベッドの上に乗って、引っ張り上げてくれました。

 

やっぱり、看護師さんも男性が必要ですね。

こういう力仕事が必要ですから…。

 

回復室に移動するときに、付き添いの人が呼ばれます。

母上がN先生に呼ばれて、「全部予定通りに終わったよ。今回はもう起きかけてる」と言われたそうです。

予定通りって…。

「神経を抜くか、そのまま残すか」っていう2択だったけど、どっちの予定通りなんだろう??

 

先生が「もう起きかけてる」と言った通り、半分起きていて。

いつもは30分~1時間くらい眠ってから起きるんですが、今回は15分くらいで完全に目が覚めました。

 

もしかして、起きかけていたから夢を見たのかもしれないな…。

誰かがふざけて如月を「姫」なんて呼ぶから、キッドが夢に出てきたのかも。

だとしたら、犯人は一人しかいない!

実際にはどうだったのかわからないけど…(笑)

 

障害者歯科は必要

 

私がベッドでゴロゴロしている間に、次の人が麻酔を使った治療の準備をしていました。

母上曰く、年齢はわからないけれど、大人の体格で、体重は80キロはありそうな人だったそうです。

麻酔の部屋に入ってから、点滴で眠るまで、ずっと「怖いー!」と泣いていました。

点滴も入れられないようで、押さえつけて入れたようです。

「痛いー!」という声も聞こえてきました。

 

そりゃ、怖いよな。

如月でも怖くて熱だすくらいだもんな。

そして、点滴入れるの痛いよな。

あれはほんとに痛いよな。

 

しばらくして、麻酔が効くと、パタリと静かになりました。

体格が良くて、暴れるタイプの人がいると、そりゃぁ男性の手もいりますよね…。

女性だけではなかなか、対応しきれないこともあるでしょう。

 

私は目が覚めてしまって、「おなかすいたから帰る!」と言って起きました。

母上に受付のお姉さんに伝えてもらって。

麻酔の先生と、N先生じゃない歯医者さんが来てくれました。

 

「口しびれてない?」と聞かれたので。

「こっち(左側)の唇がしびれて気持ち悪い」と言うと。

「麻酔してるからね、熱いものはしばらく飲まないでね。冷たいものはいいよ」と言われて。

立ってみてふらつきもなかったので、そのまま解放されました。

 

因みに、この時点で熱はすでに下がっています(笑)

 

最後にお金を払って、終了。

今回は6000円でした。

 

行った治療の詳しい説明は、次回6月13日にN歯科に行ったときにしてくれることでしょう。

 

皆さんのおかげ

 

センターは有志の先生方、衛生士さんたちの力で運営されています。

積極的に、障害者の歯科治療にあたってくれる方ばかりです。

手がかかるにも関わらず、丁寧に、優しく接してくれます。

本当に、ありがたいことです。

休みなく働いている先生もいます。

こういった施設が、もっとたくさん増えて、ごく当たり前に障害のある人の治療を行ってくれる場が増えてほしいと思います(#^^#)