kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

2歳ころ・脱走事件

2歳ころ

歩けるようになってからは、特に検診などで引っかかることもなく。

順調に成長しました。

スカートを嫌がった以外は…。

ずっとズボンをはいていたので、「これは着るもんじゃない!」と抵抗したのだとおもいます(笑)

結局父親に、可愛い、良く似合うとおだてられて、しぶしぶ着たそうです。

 

脱走事件

 

ただ、一つだけ事件がありました。

私の記憶にはありませんが。

一度だけ脱走しました。

 

祖父が、病院に入院して。

定期的に、母と一緒に、歩いてお見舞いに行っていたのです。

そして、祖父は退院して自宅に戻りました。

 

祖父が自宅に戻ったあと。

母が、「おじいちゃんのところに行くよ。」と私に言いました。

団地の3階に住んでいたので、「階段を降りて、下で待ってて」と私に言ったらしいのです。

家の鍵を閉めて、1階まで降りた母は、びっくりしました。

待ってて、と言われたはずの、私がいなかったからです。

あわてた母は、「おじいちゃんのところに行く」と言ったから、もしかしたら祖父宅に行ったのかもしれない、と祖父のところへ行きました。

でも、私はいませんでした。

 

母と祖父は、私が行きそうなところをあちこち探し回り(大きな団地だったので、公園も沢山ありました)。見つからないまま家に戻ると。

近所の知り合いのおばさんと一緒に、私がいたそうです。

おばさんに話を聞くと、「○○ちゃん(私の本名)が一人で道路を歩いているから、どうしたのかと思って声をかけた」ということだったらしいのです。

 

どこで見つかったかというと、なんと、祖父が入院していた病院に行く道の途中。

「おかあさんは?」と聞かれた私は、泣きもせず、「いない~!」と答えて平気でいたそうです。

祖父は死ぬまで、この時のことを憶えていて。

「一人でいて泣きもしない、なんて賢い子だと思った」そうです(笑)

 

小さかったのに、道順はちゃんと覚えていたんです。

これが、発達障害と関連があるのかはわかりません。

が、私は今でも、一度通った道は必ず覚えています。

空間認識力も高いようで。

そういったことから、関連は強いように思います。

 

以上、本人に脱走の意思はない、脱走事件でした。