kaleidoscope

自閉症スペクトラム障害、ADHD、うつ病を抱える如月の万華鏡のような頭の中を、書き連ねていきます。わわわアールブリュット作家。

発達障害の診断が出た

発達障害と診断された

前回の続きです。

結論から言うと、私は自閉症スペクトラム障害と診断されました。

 

いざ!精神科へ!

 

相談したいことなどをすべて書き出した私は、思い切ってメンタルクリニックに電話しました。

初診のみ、予約制だったからです。

そして、数日後の夕方の予約を取りました。

仕事を終えてから行くため、夕方でなければ行けなかったからです。

 

そして、当日。

仕事を終えて、病院に電話すると、偶然空いていて、すぐ来てくださいとのこと。

徒歩一分です。

すぐに到着しました。

 

そこで、アンケートのような、心理テストのようなものを渡されました。

結構な数の質問がありました。

それに、はい・いいえなど、答えていきます。

5段階くらいの評価だったかな?

中には、「あ、これは認知症の関連の質問かな?」と思うようなものもありました。

それらの質問にすべて答えて。

受付のお姉さんに提出ました。

 

診察

 

ついに、診察室に呼ばれました。

メンタルクリニックって、どんな診察室なんだろう?

と、ドキドキしながら入りました。

 

そこには、ベッドと血圧計、どっしりとした木製のテーブルと、患者用の丸椅子。

そして、どんと構えた、くまさんのような先生が

いや、体格が、まるくてどっしりしていてですね(笑)

くまさんだけど、全然怖くなくて、テディ―ベアみたいな雰囲気の先生でした。

 

「どうしましたか?」と聞かれて。

「話すとうまく伝わらないと思うので、書いてきました」

と言って、メモ書きを渡しました。

「うん、それはいいことだね」

と、しょっぱなから否定せずに話を聞いてくれました。

一通り、メモすべてに目を通していく先生。

私は、そわそわと落ち着かない気持ちで待っていました。

 

メモを読み終わった先生は、まず、家族構成や出身校など、私の経歴を聞き取り。

それから、メモの上から順番に、細かく話を聞いていきました。

それに、一つずつ答えていきます。

 

新卒で入った会社を、すぐ辞めて3か月引きこもったこと。

そのあとは自力で脱出し、再就職したこと。

 

昔の異常な恐怖心のこと。

小学校2年生くらいだったかな、「火事怖い」と言い続けて、母親に怒られたこと。

 

人がすぐ隣にいると、ぞわぞわしてたまらないこと。

電車なんかで、密着して座るなんて、とんでもなく気持ちが悪いこと。

 

音やにおいに敏感なこと。

光がまぶしくて、頭が痛くなること。

 

ずっと、頭痛が治らないこと。

 

歯医者さんが異常に苦手なこと。

 

その他、いろいろお話しました。

 

そして、「素晴らしい、ここには僕が聞きたいことがすべて書いてある。それに、自力で引きこもりから脱出したのは、偉いね。」とほめてくれました。

客観的に文章を書くのが上手い、とも言ってもらいました。

 

診断名

 

そして、「ここはクリニックだから、何らかの病名をつけることになります。」と前置きした上で。

「名前を聞いたことがあるかもしれんけど、たぶん、高機能…ってやつだと思うよ。その上に、不安障害とかが乗ってる。」と。

高機能の後は濁されました。

 

そのあとに、「パソコンのように、ちゃんとコマンドを打ち込まないと、動かなくなる。」など、いろいろ説明をしてもらいました。

 

自閉症スペクトラムの話も出ました。

「あなたはスペクトラムの真っ黒から真っ白まである中で、グレーのところにいる。薄いグレー。でも真っ白ではない。真っ黒でもない。真っ黒の自閉症だと、家族の中でも孤立する。」

という説明をされ。

「あぁ、やっぱり、高機能広汎性発達障害なんだなぁ。」と半分内側に籠った意識の中で思いました。

 

(この後、定期的に診察を受け、はっきりと先生の口から「障害」という言葉が出たので、先生の中でのグレーの濃さが、変化したと思われます。また、典型的な自閉症スペクトラム障害であることも確定しました。)

 

「今は大丈夫でも、今後仕事で異動したりしたときに困るかもしれないから、『いつ、どこで、何を、いつまでに』とか、ちゃんと言ってもわらないと分かりません!パソコンみたいにすべてコマンド打ち込まないと、固まって動きません!ってちゃんと言えるようになろうね。」

と。

 

そして、かかりつけの歯医者さんだけは、理解してくれているという話もしたので、

「その歯医者さんみたいに、理解してくれる人を増やしていこうね、周りの人に理解してもらおうね。」

と。

 

「高機能関係の本、沢山出てるから、読んでみるといいよ。きっと、自分のことが分かるから。」

と教えてもらい。

診断はこれで終了しました。

 

そのあと、「因みに、その歯医者さんって、誰?」と聞かれ。

「あの~、ここの隣です(;^ω^)」

って答えたら。

「え?○○先生!?たまに廊下で会って挨拶するけど、へぇ~、あの先生、そんなこと(障害者の治療をしている話をすでにしていた)してるんや~。」と(笑)

 

因みに、心理テストの結果は、次の診察の日に出ました。

先生曰く、「今すぐどうこうなるほど困ってはいないけど、全く困っていないわけではない」とのことでした。

(実は、めちゃくちゃ困っていたことが後々わかります)

処方と薬剤過敏

安定剤を処方してもらいました。

皮膚科などで、副作用のため飲めない薬が沢山あること。

歯医者で、一番弱い安定剤のリーゼを飲んで、ふらふらになったこと。

それらを説明して、「薬剤過敏だ」と言われ。

一番弱いセルシンを、4分の1から始めて徐々に増やし、飲める量を確かめながら飲むよう指示を受けました。

日中の興奮が続き、夜眠れないことも多かったので、メイラックスも出してもらい。

こちらも、4分の1から始めることになりました。

 

この後も、薬は一般成人量の1割以下で飲んだりすることになっていきます。

 

診断を受けることについて

 

以上が、診断を受けた時の出来事でした。

診断を受けてまず思ったのは、「ほっとした」でした。

自分と周りの違い、違和感の正体が分かったこと。

自分が何者であり、どういうグループに属しているのか分かったこと。

その安心感が一番大きかったです。

 

診断時には、高機能広汎性発達障害の中の、細かい分類までは聞いていませんでした。

先生も、ハッキリとは言いませんでした。

細かく分類するのはナンセンスだという、医学界の流れのためかもしれません。

 

しかし、やはり白黒つけたい特性を持つ私は、その後、「私の立ち位置はどこなの?」と質問をして、答えをもらうことになります。